地域全体が世界遺産に登録されている、歴史の深い慶州

慶州(キョンジュ)の歴史地域は、2000年にユネスコの世界文化遺産に登録されています。登録された地域は、南山地区、月城地区、山城地区、皇龍寺跡地区、大陵苑地区の5地域にわたります。慶州は、およそ1000年続いた新羅王国の都だったところです。1000年もひとつの王朝が続き、しかも遷都されずに同じ場所が都であり続けたというのは、世界でもあまり類を見ないことです。慶州は朝鮮半島の人々の心のふるさととでもいうべき街なのかもしれませんね。私も、これだけは押さえておきたい観光スポットを歩いてみました。

韓屋デザインのスタバ 韓屋デザインのスタバ

どの季節に行くかで、印象が変わりそうな大陵苑

まずは古墳公園となっている「大陵苑(テヌンウォン)」へ。新羅時代の王や王妃、貴族たちの古墳23基が、整備された公園の中に点在しています。日本でも古墳を見たことはありますが、こんなにたくさんの、しかもきれいな形で残っている古墳を一度に見たのは初めてです。私が行ったのは冬だったので、古墳を覆う芝生は茶色く枯れていました。それは、古都の郷愁を呼び起こすような、風情を感じる風景でした。けれども、芝生の青々とした古墳の写真を見ると、冬場とはまったく印象がちがいました。これもすてきな風景です。大陵苑は、旅行者だけでなく、市民の憩いの場でもあるようでした。

一瞬ただの丘に見えても、のぼってはいけません 一瞬ただの丘に見えても、のぼってはいけません

必見の「天馬塚」は痛恨の工事中(今は既にオープンしています)

大陵苑の中にある古墳の中で、一番有名なのは「天馬塚(チョンマチョン)」です。大陵苑は入場無料ですが、天馬塚は2000ウォン(約200円)の入場料を払えば古墳の内部に入れるのです。貴重な出土品が展示されていると聞き、私も行ってみたのですが、残念、工事中で閉館していました。工事期間は「2017年8月21日から2018年4月17日まで」とあったので、今はもう新しくなった天馬塚の内部を見ることができますね。天馬塚に限らず、慶州では2025年までの間に大規模な復元・整備事業を進行中で、あちこちを工事しています。旅行に行ってみたら、私のように工事中で入れないという施設が、これからもあるかもしれません。

韓屋風ゲストハウスの宿泊も、楽しそう! 韓屋風ゲストハウスの宿泊も、楽しそう!

韓屋風ゲストハウスやブックカフェなど、街歩きも楽しい!

大陵苑の表門を出て、天馬塚休憩所のある一画は、土産物店や公衆トイレ、レストランが並んでいます。ここには韓屋づくりのスタバもありました。周辺の風景とマッチしていい感じですよ。そして、私の愛する「クルタレ」の実演販売も! クルタレとは、温めた水飴を手で伸ばして丸めた飴菓子のこと。中国を中心に、似たものがアジアに広く伝わっています(過去の記事はこちら→https://www.ab-road.net/asia/macau/macau/guide/gourmet/07289.html)。何年か前まではソウルでも屋台がたくさん出ていたそうですが、流行の移り変わりが激しいソウルでは、もうあまり屋台も見かけなくなってしまいました。やはり伝統菓子は古都に似合うのでしょうね。(後編に続く)

クルタレ実演中! クルタレ実演中!