見どころいっぱいの慶州。どこに泊まるのが効率的?

韓国南東部の古都、慶州は観光資源が豊富なエリアです。中でも、世界遺産「仏国寺」は慶州観光のハイライト。けれども、仏国寺は山の中にあるので、市内から行くとなると、バスなどで40分前後はかかります。仏国寺の拝観にたっぷり時間をとってみたいあなたなら、ホテルは迷わず「コロン(「コーロン」とも)ホテル」! 仏国寺へ徒歩10分という地の利の良さ、そのうえ温泉施設もあることから、私もこのホテルを選んでみました。開業1978年という、韓国では老舗のホテルなんですよ。

風光明媚なゴルフコースも(冬に訪問したので、池が凍り付いていました) 風光明媚なゴルフコースも(冬に訪問したので、池が凍り付いていました)

山奥ののどかな風景に、いきなり“あの”アートが!

慶州の市内を離れ、ホテルに近づくにつれて、緑の中に分け入っていくかのような風景に変わってきます。自然に抱かれたホテルの建物は、一般的なホテルの建物に韓国伝統様式の瓦屋根が載っていて、ちょっぴりユニーク。なぜか正面玄関には、フランスの著名アーティスト、ニキ・ド・サンファルの大きな立体作品が! 3体の女性像が踊っている作品です。3体の肌は、それぞれピンク、黒、黄色に塗られています。最初はなんとなく唐突な印象も受けますが、山の清涼な空気と幸せそうな群舞はよく似合います。眺めているうちに、この3色は人種を表しているのかな? とも思い当たりました。

瓦屋根のホテルと、ニキ・ド・サンファルのアートが好相性(!) 瓦屋根のホテルと、ニキ・ド・サンファルのアートが好相性(!)

初めてなのに懐かしい!? そこはかとない昭和っぽさがステキ

このホテルは、おそらく韓国国内では本格的リゾートホテルの走りだったのでしょう。春は桜、秋は紅葉を楽しむ国内旅行者が多いそうです。温泉やサウナ、屋外プール、ゴルフコースと充実した施設を取り揃えています。部屋はコンパクトながら、リノベーションされているのできれいで快適。ただ、なんといっても築年数が経っているので、建物全体に古めかしい雰囲気が漂います。私のような昭和の人間からすると「ああ、日本の観光ホテルも、昔はこんな様子だったなあ」と、一抹のノスタルジーと既視感を覚える感じです。都会のゴージャスさは望めませんが、山の中の、ひなびた味わいのあるホテルといえます。

重厚な雰囲気のロビー階 重厚な雰囲気のロビー階

温泉はやっぱりうれしい!

入り口に「重炭酸Na温泉湯」とうやうやしく書かれた温泉は、熱めのお湯とぬるめのお湯とふたつの浴槽があります。マッサージチェアのある、男湯と女湯の待ち合わせコーナーのようなところには、効能とともに、地下453メートルの深さから湧き出す炭酸ナトリウム泉を組み上げる構造が、詳しく説明されていますよ。

昭和の温泉旅館的風情があります 昭和の温泉旅館的風情があります

市内の宿泊もいいですが、こちらのホテルへもぜひ!

館内にはコンビニがありますが、ホテルの周りにレストランがないので、館内のレストランを利用する人も多いでしょう。私も、夕食はこちらの韓国料理レストラン「鶏林(ケリム)」で食事をしました。鶏林とは、慶州中心部にある史跡の名前です。ここでチゲの定食をいただきましたが、オーソドックスながら「さすがホテルのレストラン」と思わせる、おいしい食事でした。また、フロントデスクの男性も、英語が堪能な方がいらして、親切に観光や移動の相談に乗ってくれました。少し前の日本の観光ホテルのような懐かしさと、行き届いたおもてなしを実感できる「コロンホテル」は、仏国寺と周辺観光の絶好の拠点となると思います。

チゲには山の幸のきのこがいっぱいでした チゲには山の幸のきのこがいっぱいでした