中央ふ頭にある博多港国際ターミナルへ

「少ないマイル数でも海外旅行がしたい! そんなとき思いついたのは、船での出入国(前編)」からのつづきです。さて旅行当日、乗り慣れない国内線に乗り、福岡空港に到着。高速船が出る港へは、地下鉄とバスを乗り継いで行きました。「中央ふ頭」と「博多ふ頭」が紛らわしいので、それだけ注意だと思いました。港に着いたら、あとは案内にしたがってスムーズに出国審査が終了。水路で出国するなんて初めてなので、ものめずらしくて心が躍ります。私が乗ったときは、船内はガラガラ。快適な船旅でしたが、シートベルトを締めるように言われたのがちょっと意外でした。船の旅といえば自由に船内を歩きまわったり、外で風に吹かれたりするイメージがあったのですが、飛行機のよう? 外には出られず、また船内に売店もありませんでした。その代わり乗務員による巡回販売があります。

ガラガラだった船内。シートは飛行機のエコノミー席よりずっと快適です ガラガラだった船内。シートは飛行機のエコノミー席よりずっと快適です

3時間の船旅で釜山港に到着

それでも窓の外を眺めていると、海を渡って外国へ行くことに感慨もひとしおです。やがて対岸が見えてきて、釜山港に到着。あっという間に感じました。少なかった乗客は、みなさんテキパキと目的の方向へ散っていき、この往復に慣れているように見えました。「外国に着いた感」はあまりない、こんなさりげない到着もあるのかとそれはそれで新鮮です。釜山の港からは、徒歩で地下鉄の釜山駅へ向かいました。少し歩きますが、地下鉄駅に着きさえすれば街中のどこへでも行けます。歩きながら目に入る看板は、もちろんハングルばかり。さっきまで「外国に着いた感」はなかったけれど、確かに私は今、韓国にいるのだとうれしさがこみあげてきました。

KTXが発着する立派な釜山駅が見えてきたら、地下鉄釜山駅はもうすぐ KTXが発着する立派な釜山駅が見えてきたら、地下鉄釜山駅はもうすぐ

ぼんやりしていたらもう日本だった

数日間、釜山で旅行を楽しんだあとは、行きと同じルートで帰国しました。船内でウトウト眠って、目覚めたらもう福岡の港に着いていました。眠気でボーっとしながら長い列に並ぼうとしたら、「日本人の方はこちらへ」という声が。それはすいている列です。「あれ、優遇されてる? なんで?」と思ってよく考えたら、ここは日本でした。単に日本人用の列に導かれただけです。もう自分が外国にいるのか、国内にいるのか、ぼんやりしているとわからなくなるようなさりげない入国でした。乗っていたのは船ですし、わずかな時間のうちに着くので、よけいそう思うのでしょうね。

船は淡々と海上を進み、3時間で日本へ到着 船は淡々と海上を進み、3時間で日本へ到着

国際都市、福岡にも寄れて2度おいしい

その後、福岡に1泊して町を観光しました。歩いているとあちこちから韓国語や中国語が聞こえてきて、見るとみなさん旅行者のようです。海外好きな私は、そんなインターナショナルな雰囲気で再び楽しい気分になりました。これだけ気軽に来られるので、福岡は外国人に人気の都市なのだとよくわかりました。今、旅行をしてきたからこその実感です。九州以外にお住いで、手持ちのマイレージ、あまりたまっていないけれど期限は迫る、でもどうしても海外へ行きたい!という方、「福岡へマイルで飛んで船で釜山へ行く」という、こんな旅はいかがでしょう。マイレージのルールはプログラムによって異なるうえたびたび変更もされるので、これが絶対におトクとは言い切れませんが、少なくとも船という新鮮味と、国内旅行もついた楽しさは間違いなしです。

大小さまざまな船が停泊する、釜山の港 大小さまざまな船が停泊する、釜山の港