- 山崎裕子
- 韓国専門ライター&企画者。1996年に初めて訪れた韓国に魅せられて約11年。エネルギッシュでパワー溢れる韓国の魅力に夢中になり、ひたすら”韓国”をキーワードに駆け抜け、現在進行中。韓国に関する豊富な人脈と話題で、韓流関係、韓国映画、K-POP、伝統・文化、食、旅行関連、TV取材相談まで幅広い守備範囲を持ち、多くの実績も持つ。
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三清洞の街になじむ韓屋造りのワインダイニングバー
韓国ではウイスキーやワインなど輸入されるお酒にかかる税率がとても高い国で、関税率は15%〜20%が標準とされ、高級品として扱われて来ました。しかし、ここ最近では、その事情も大きく変わってきました。きっかけは日本でもヒットした漫画「神の雫」の韓国語版が発売されたことです。「神の雫」とはワインの極意を極めて行くソムリエの話で、ワイン文化が根付いていない韓国で、どのように受け入れられるのか興味半分で見守っていたのですが、意に反し、60万部の大ヒットを受け、韓国の酒事情を変えてしまうような自体になってしまいました。
まだワイン文化が根付いて浅い韓国では赤ワインが主流
「神の雫」のヒットに伴い、漫画でワインのウンチクを学ぶ人も増え、高級飲食店やホテルのバーなど、一部でしか需要がなかったソムリエの資格も瞬く間に広まり、空前のワインブームを迎えています。アッという間にワインバーやワインを置く店も続々登場し、焼肉店や刺身店でもワイングラスで杯を交わす姿を見かけるほどです。ジュージューと焼けるサムギョップサル(豚の三枚肉)にワイン。以前はありえない光景でしたが、こういう店がどんどん増えています。
韓国の酒文化と言えば、何と言っても焼酎や米から造った白いお酒のマッコリです。焼酎は小さなコップでグッと喉に流し込み、マッコリは、安い上に口当たりの軽さが魅力でした。そんな酒文化に入り込んで来たワインブーム。ここはブームに乗り、ワインで杯も悪くありません。仁寺洞と並び韓国の伝統が息づく三清洞では、木造りの雰囲気をそのまま残した韓屋造りのワインダイニングバーもあり、韓国らしさを肌に感じながらワインを嗜むことができます。
フランス、チリなど世界のワインに加えて、済州島産のミカンや韓国国内で採れたブドウを使った国産のワインもあるので、気分に合わせてチョイスしてみてください。韓国では値段を聞いて注文することは、全く恥ずかしいことではありません。ボトルで注文する場合には価格を確認して注文をすることをおすすめします。目安はフルボトルで韓国産3万ウォン(約4000円)〜。外国産3万5000ウォン(約4700円)〜です。
■ロマネコンティ
住所:ソウル市鍾路区三清洞62-6
電話:02-722-1633
URL:http://beansbins.com/
営業時間:12:00~翌1:00
定休日:年中無休
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/06/19)
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