- 山崎裕子
- 韓国専門ライター&企画者。1996年に初めて訪れた韓国に魅せられて約11年。エネルギッシュでパワー溢れる韓国の魅力に夢中になり、ひたすら”韓国”をキーワードに駆け抜け、現在進行中。韓国に関する豊富な人脈と話題で、韓流関係、韓国映画、K-POP、伝統・文化、食、旅行関連、TV取材相談まで幅広い守備範囲を持ち、多くの実績も持つ。
出発エリアをに変更しました。
韓国の伝統茶を提供してくれる店は、ほとんどが優しい木の温もりを感じることができる。韓国情緒たっぷりのインテリアに囲まれると都会の喧騒を忘れさせてくれる
ここ最近の健康ブームで韓国でもお茶が見直されています。以前は”薬”として飲まれていたお茶も今では、健康のため、美容のためと好んで飲まれています。茶葉を使わず、体によさそうな果実や花、草の根を使ったお茶も豊富にあり、それぞれ効能も違い、お茶を飲んで健康になろうという意識も伝わって来ます。
茶器は伝統的な火釜で焼いた茶器を使う店が多く、伝統に基づいた作法でお茶を入れてくれる店も多くある
韓国茶道の世界では、新羅への仏教伝来とお茶には深い関わりがあり、日本と同じく緑茶もよく飲まれて、お茶の専門店もたくさんあり、気軽に利用されています。おすすめは、果実の実を使った、冷え性に効果のある<ゆず>、気管や喉にいい<花梨>、婦人病全般にいいとされる<ざくろ>などで、いずれも実を摘んだあと皮をむき、砂糖漬けにしたりと手間も時間もかかっているので、お茶を飲んだ後は、果実の甘さが残る身まで味わってください。
お茶により、冷え性を緩和したり、胃腸を整えたり、血液の流れをよくしたり、美肌を促したりと効能もさまざま。そのときの体調で自分に合ったお茶を選んでもらうのもいいだろう
また、いかにも体によさそうで肌にもいいのが<人参茶>、体の毒素を抜くという<葛(くず)>の木の根のお茶などは、グツグツと煮てエキスを抽出しているので、飲みなれていない人にはちょっと、にが味を感じるはずです。このようにクセのあるお茶には砂糖やはちみつを入れ甘みを強くすれば飲みやすくなるので、ぜひチャレンジを。
茶器にこだわった店がほとんどで、目でも舌でも韓国らしさを味わえる
いずれも口に含んだ瞬間から体の隅々まで効果が行き渡るようで、スーッと疲れが抜けていく感じもするから不思議です。また、見た目も華やかな”花茶”もおすすめで、リラックス効果が期待できるという乾燥葉をブレンドし、お茶にしています。湯を注いだ瞬間から芸術のように茶花が開いて行く姿を眺めるのも良いものです。いずれのお茶も5000ウォン(約670円)程度から嗜むことができます。
どっしりとしながらも奥ゆかしさを感じさせる韓屋造りの茶房
観光客も行きやすい仁寺洞周辺では、伝統茶房と言われる家屋を簡単に見つけることができます。店は伝統文化に基づいた内装やインテリアを施し、店主たちも仏門を学んだ物腰柔らかい人が多く、訪れる人を温かく迎えてくれます。木の温もりを感じながら店内に腰を落ち着かせ、ホッとひと息、いい時間を過ごせるはずです。
■チャマシヌントゥル
住所:ソウル市鍾路区三清洞35-169
電話番号:02-722-7006
営業時間:10:00~22:00
定休日:旧盆、旧正月
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/06/19)
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