- 大塚ばつ丸
- 大阪在住。欧米旅行も可能な日数が取れる夏休み、冬休みなどの時期は別として、一日の有給休暇を取るだけで行ける場所として回数を重ねるようになったのが韓国。趣味の旅行、映画、写真が結びついて、ロケ地を訪ねるホームページ「ばつ丸のロケ地を旅する」を始める。
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ソウルを東西に流れる漢江の河原の公園には、白鳥やジョーズの形をした貸しボートなどと共に売店がいくつもある
映画【グエムル〜漢江の怪物】は去年韓国で公開され、観客動員記録を打ちたてた。ソウルを東西に流れるハンガン(漢江)に廃棄された劇薬が原因で誕生した怪物が現れて人を襲い、平凡な家族がこれに立ち向かうという物語。怪獣映画というよりも家族の絆を描いた作品として各国の映画祭で高い評価を受け、日本でもキネマ旬報の06年度外国映画部門第1位に輝いた。
舞台がハンガンであるだけに、全てデザインの違うハンガンにかかった橋が楽しめる。映画のシーンを思い浮かべながらハンガンをクルーズしてみては……?
国会議事堂や放送局のある漢江の中ノ島、ヨイドにある西江(ソガン)大橋。赤い色と特徴のある形から映画やテレビドラマでよく使われている
怪物が初めて現われるのがソガン(西江)大橋。この橋げたにコウモリのようにぶら下がっている姿が目撃され、いったん水中にダイブした怪物は公園に再び姿を現わし、人間を襲い始める。
娘を怪物にさらわれた家族はショットガンなどを買い込んで復讐に立ち上がるが、祖父は怪物に捕まりコンクリートに叩きつけられて命を落とす。その場所は西江大橋より上流にかかるトンジャク(銅雀)大橋。
怪物との最後の戦いの舞台となるのがウォニョ(元暁)大橋の北側。泳ぐ怪物を追って主演のソン・ガンホが橋を南から北へ走り、火炎ビンを手にしたソン・ガンホの弟、アーチェリーの選手でもある妹が怪物と対決する。
このウォニョ大橋の北詰に下水溝があり、コンクリートの円柱がたくさん立っている。大変な悪臭ながら、怪物がここを泳いだり、ソン・ガンホが呆然と立ち尽くすシーンなどを撮影した重要な場所で見逃せない。
城山(ソンサン)大橋の北側が地名でいうとソンサン。ソウルW杯競技場がある
地下鉄網が市内にくまなく張り巡らされているソウルとはいえ、ここでご紹介した橋を地下鉄だけで回ることは少し難しい。そこで、漢江をクルーズしながらこの映画に登場した橋を始め、国会議事堂、63ビルなど川からの眺めを楽しめる漢江遊覧船をお勧めしたい。
料金は約1000円で、所要時間は約一時間。時間によっては食事のできる遊覧船やライブ演奏の楽しめるものも運行されている。詳しくは「漢江遊覧船」で検索を。
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/07/20)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
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