- 大塚ばつ丸
- 大阪在住。欧米旅行も可能な日数が取れる夏休み、冬休みなどの時期は別として、一日の有給休暇を取るだけで行ける場所として回数を重ねるようになったのが韓国。趣味の旅行、映画、写真が結びついて、ロケ地を訪ねるホームページ「ばつ丸のロケ地を旅する」を始める。
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王宮の建物
「冬のソナタ」で始まったテレビドラマの韓流ブーム。日本で放送されたドラマの大部分は現代ものだったが、韓国のMBCが制作して人気を博した「宮廷女官チャングムの誓い」(原題:大長今)は16世紀を舞台にした時代劇。各地の民俗村にある古い家屋が使われた場面もあるものの、ほとんどのシーンが撮影されたのはこのドラマのために作られた大規模なオープンセットだった。ソウルの北、ヤンジュ市にあるそのセットは撮影後「大長今テーマパーク」として一般公開され、国内の人はもちろん、日本、台湾などアジア各国からの観光客でにぎわっている。
イ・ヨンエの手形
ソウル市内から地下鉄1号線のソヨサン(逍遥山)行きに乗リ、向かうのはジュネ(州内)。ここからタクシーで約10分の「大長今テーマパーク」へ向かう。入場券売り場から中へ向うと、まず出演者の手形が飾られている。主演のイ・ヨンエを始めとしてチ・ジニ、王様役のイム・ホ、幼いチャングムを演じた子役や番組のディレクターの手形まである。
そして正門をくぐれば、そこはもうタイムスリップしたようなチャングムの世界。それぞれの場所がドラマでどのように写っていたかを示すカラーパネルがあるので大変わかりやすく「あぁ、ここが…」という声が良く聞こえて来る。済州島など韓国各地にある民俗村では「チャングムの撮影地」とあるだけで、そこがどのような場面で使われたのかを示す写真は付いておらず、チャングム・パークのこの配慮はありがたい。
衣装を着て記念写真を撮る観光客たち
途中の司餐院という場所には、医女、尚宮、王様など各種の衣装やカツラが用意してあり、司餐院の中でさえあれば身に着けて自由に記念撮影ができる。係がマジックテープで簡単に着付けてくれるだけなのに、本当にみんなよく似合っている。洋服の衿が衣装の下からのぞかないようにするのがなりきるためのポイント。たとえば冬でもタートルネックのセーターはダメ。また、開園直後は大型バスでやって来る団体客で混雑するので、少しずらして11時以降に入園する。これが、貸し衣裳をはじめ、パークを思いきり楽しむためのコツだ。
台所のセット
ドラマの中で、料理は特に重要な要素。台所は地味なセットなのにもかかわらず、じっくり見ている人が目立つ。
そして最後にあるのがお土産ショップ。番組を制作した放送局MBCの施設だけに、市内にあふれているようなインチキ商品は皆無で、値段も市中の店より少し安い。
牢獄のセット
ソウル市内からタクシーに乗ると1万円くらいかかるという。それにソウルのタクシー運転手はチャングム・パークがどこにあるかを知らない。これに限らず、タクシーの運転手は日本ほど地理に明るい人ばかりではなく、目的地の場所がわからないからタクシーに乗ってしまえというような使い方はできない。
チャングム・パークへは現地旅行社のツアーがいくつも催行されているものの、地下鉄で近くまで行き、自力でたどり着いた時の満足感は格別だ。
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/10/11)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
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