- 山崎裕子
- 韓国専門ライター&企画者。1996年に初めて訪れた韓国に魅せられて約11年。エネルギッシュでパワー溢れる韓国の魅力に夢中になり、ひたすら”韓国”をキーワードに駆け抜け、現在進行中。韓国に関する豊富な人脈と話題で、韓流関係、韓国映画、K-POP、伝統・文化、食、旅行関連、TV取材相談まで幅広い守備範囲を持ち、多くの実績も持つ。
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世界文化遺産に指定された、江華・富近里(ブグンリ)にある支石墓(ドルメン)は重さ8万kg!この石をどうやって上にあげたのでしょうか?行き方:江華バスターミナルから郡内バスに乗って約15分。観覧無料
ソウル市内から約1時間半強で行くことができる江華島(カンファドウ)は韓国で5番目に大きな島です。ちょうど朝鮮半島の中心部に位置し、北側には対岸すぐに北朝鮮を望む臨津川(イムジンガン)が流れ、島の東には金浦半島の間を流れる川もあることから、昔は侵略と抗戦の島ともいわれていました。今でも川側の道路には北からの侵略を防ぐ鉄線や軍人の姿も多くみかけ、韓国の素の姿をみることができる貴重な島です。ちなみに臨津川(イムジンガン)とは映画「パッチギ」の中でも歌われた川のことです。
伝統ある伝灯寺は韓国最古の寺です。パワーも吸収できます。行き方:江華バスターミナルから温水里行きのバスに乗車、温水里ターミナル下車。観覧時間:9:00〜17:00 観覧料:大人2000ウォン
江華島の歴史はとても古く土器や石斧など旧石器や権力の象徴であるドルメンと呼ばれる支石墓が島一帯に分布しているなど歴史的遺産の多い島でもあります。ドルメンとは、もともとフランスのブルターニュ地方で多く見られたことから当時の石の机という意味が語源となっています。江華島の中でもブングリという場所にある有名なドルメンは、韓国最大の石墓で、高さ260cm、屋根石の重さは約8万kgにもなる歴史遺産ということで、世界文化遺産にも指定されています。こんな大きな石をどうやって上に乗せたのか不思議で仕方ありません。
「江華歴史館」は江華島の歴史が短時間で勉強できます。江華バスターミナルからタクシーで10分。入場料:1300ウォン 観覧時間:10:00〜17:00
歴史的にといえば、372年に作られた韓国最古の寺で1600年の歴史を持つ「伝灯寺(チョンドゥンサ)」も江華島観光には欠かせない場所です。寺内には釈迦三尊のある大雄宝殿などの文化財をはじめ、建築的にも貴重な宝殿の数々があります。また、参道から寺を囲む木々も何百年という時を刻み、凛とした空気を漂わせ、パワースポットとしても行く価値がある場所です。
1866年にフランス軍との激戦が行われた、史跡第227号に指定されている広城堡(カンソンボ)もぜひ見ておきたい史跡です。ここへ行くにはタクシーが便利です
その他、江華島の歴史を短時間で知ることができる「江華歴史館」や日本と関係深い「日朝修好条約の地」、1866年にフランス軍との激戦が繰り広げられ、史跡第227号に指定されている広城堡(カンソンボ)という要塞などもはずせない見どころです。もちろん、歴史ばかりでなく地元の特産物もあります。バスターミナルのすぐ近くにある「人参センター」は立ち寄りどころで、韓国特産の高麗人参や人参を加工した商品が安く購入できます。
お腹が空いたら田舎料理を堪能してください。おすすめは麦ご飯で食べる「ポリパプビビンバ」。地元で採れた新鮮な野菜を麦ご飯の上に乗せて食べるビビンバの素朴な味は感動的です
韓国の歴史がギュッと凝縮された江華島は、語るよりも、やはり自分の目で見て肌で歴史を感じるべき場所です。ソウル市内から約1時間40分ほどで行くことができますが、見どころが多いので、行きたい場所、見たい場所を絞り、バスターミナル周辺から出ているバスかタクシーを交渉して、史跡やお寺に行く方法がおすすめです。
<行き方>
地下鉄2号線 新村(シンチョン)駅7番出口から、まっすぐ歩いて徒歩約7分のところにある新村バスターミナルから約1時間20分。バスは10分おきに出ています。新村駅7番出口を出たら近隣の人に「江華島バスターミナルはどこですか?」と聞けば教えてくれます。新村〜江華島バスターミナル 4900ウォン(約520円)。
帰りは江華島バスターミナルから新村行きのバスに乗ればソウル市内まで帰ることができます。
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/02/21)
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