ソウル市の水源、八堂湖。冬は少し寂しい感じがしますが、春になると木々が芽を出し、美しい景色が見られます。
電車に揺られて、のどかな風景を楽しみたい
ソウルの中心部から電車で約1時間。自然に恵まれた両水里(ヤンスリ)は、週末になると家族連れやカップルたちの押し寄せるロマンチックなスポットです。ソウル市への水資源を供給する八堂(パルタン)ダム、夜になるとライトアップする八堂大橋などの人工物と、水と空気と自然の調和が、人々をとりこにするのでしょう。映画「シュリ」の撮影地として使われたトンネルもあり、何気なく見どころが点在しています。週末はサイクリングをする若者も大勢集まってきます。
定食は1万5000ウォン。麦飯の器に、ナムルやチョングクチャン(納豆汁)を好きなだけ混ぜて、ビビンパ風にして召し上がれ。ナムルは無料でお代わりできます。
ランチには栄養満点の田舎ご膳を
八堂駅の前にあるバス停で167番のバスに乗り、天主教墓地入り口(Catholic Church Cemetery)で下車しましょう。映画「シュリ」の撮影に使われたトンネルの付近です。おしゃれなカフェや雰囲気のいいお食事処が目に留まります。私は大通りから少し奥まった所にある「シゴルパプサン(田舎ご膳)」という店で昼食を取りました。土日は全席埋まるほど混み合っていますが、平日なのでゆっくり食事ができます。隣にある花いっぱいのカフェも、ガラス張りの室内に暖かな日ざしが差し込む、落ち着いた空間です。
一見ただの村ですが、有名なカフェ村です。雰囲気を楽しんでください。ボンジュールでは食事もできます。
韓国のブルジョアが集うカフェ村
韓国のブルジョアや芸能人がお忍びで訪れるという田園カフェ村。ベンツ、BMW、アウディ……。確かに、駐車場に止まっている車は高そうな車ばかりです。ここでは「ボンジュール」(031-576-7711)というカフェが有名です。カフェ村はリトルフランスっぽいのではないかと期待していましたが、想像とは異なりました。韓国の田舎風暖炉の置かれた、不思議な空間だったのです。夜景も美しいそうなので、余裕のある方は夜までゆっくりとくつろいでください。
茶山遺跡地(031-590-248)は月曜休み。利用時間は9時〜18時までです。この遺跡だけが目的の方は、清凉里駅から2228番、8番のバスを利用し、陵内で下車すれば楽ですよ。
歴史ファンは必見。茶山遺跡地
カフェ村から徒歩10分。山を越えると茶山(タサン)遺跡地にたどり着きます。ここは、李氏朝鮮22代国王である正祖イサンを支えた丁若(チョン・ヤギョン)の遺跡地。朝鮮時代末期最高の実学者として有名です。遺跡地には丁若の生家や墓があり、文化館や記念館などの館内には、さまざまな資料が豊富に展示されています。2009年には実学博物館も建てられて、ますます充実してきました。歴史ファンなら1日かけて見物したい場所ですね。
堂々とした構えの八堂駅。週末はソウルからの観光客でにぎわいます。
【関連情報】
電鉄中央線に乗り「八堂(パルタン)」で下車。明洞から行くには、地下鉄2号線「乙支路1街(ウルチロイルガ)」駅で乗車し、「往十里」で中央線に乗り換えます。龍門(ヨンムン)方面行きに乗ってください。中央線は1時間に2〜3本しか通っていないため、1本逃すと30分ほど待たなくてはならないことも。事前に時刻表をチェックしておくことをオススメします。地下鉄から電鉄との乗り換えになりますが、地下鉄とつながっているため、チケットは通しで購入でき、改札をいったん出ることはありません。
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