韓国で一時期大流行した鶏肉料理

90年代末から2000年にかけて韓国で大流行した料理は「タッカルビ」です。ぶつ切りの鶏肉、玉ねぎ、トック(餅)をコチュジャンで炒めたものです。しめにごはんを入れて、チャーハンにして食べる若者料理です。ソウルの明洞や鐘閣など、若者の街にある店のほとんどがタッカルビ屋さんじゃないかと思うほど流行りました。次に流行ったのは「安東チムタック」。鶏肉、じゃがいも、玉ねぎ、春雨、トックをやはりコチュジャン味で炒め煮したものです。韓国中部の安東が発祥地の料理です。今ではどちらの鶏肉料理もかつての勢いはなく、韓国鶏肉料理の大御所、参鶏湯の店の数には遠く及びません。

鶏肉が大好きな韓国で、食べたい鶏肉料理「タックベクス」! 鶏肉が大好きな韓国で、食べたい鶏肉料理「タックベクス」!

鶏肉好きだから鶏肉料理がこんなにいっぱい!

伝統と歴史では参鶏湯のライバルではありませんが、東大門生まれの「タッカンマリ」も今では定番料理になりました。タッカンマリは韓国語で「鶏まるごと一羽」という意味です。まるごと一羽の鶏を洗面器で煮て食べる豪快な鍋料理です。これだけでも韓国人って鶏肉料理が好きな国民なんだなと思います。他にも鶏肉のぶつ切りのピリ辛煮込みの「タックトリタン」、鶏のスープの「タッコムタン」、鶏肉の丸焼き「トンタック」などがあります。そして路上でも専門店でも買え、韓国人がカラオに行くと、必ず出前を取ると言われるフライドチキン。とにかく韓国人が好きな料理って、ほとんどが鶏肉料理じゃない?

鶏肉の本来の味をシンプルに味わう料理

こんな韓国でまだ、食べたことがなかった鶏肉料理を見つけました。「タックベクス」です。ゆでた鶏肉をさいたものがドカンとお皿にでてくるだけの料理です。適当な大きさに裂かれた鶏肉は脂でつやつやとおいしそう!肉のゆで時間に秘訣があるのか、肉の繊維はしっかりしているのに、肉は骨からポロリとはずれるほど柔らかいです。タレは粗塩、テンジャンと呼ばれる韓国みそ、インドネシアのサンバル似た唐辛子ソースの3種です。粗塩が一番あうと思っていたら、意外や意外、唐辛子ソースが一番あいます。鶏肉をゆでただけの料理だから、鶏肉の質が勝負です。調味料をほとんど使わない分、鶏本来の味もわかります。

鶏肉好きなら味わいたい大人の鶏肉料理

タックベクスはごはんと一緒に食べるというよりも、韓国の焼酎のあてに食べる料理です。タッカルビや安東チムタックは味付けが濃い、量が多い、最後はチャーハンでしめるなど、いかにも学生向けの料理です。タックベクスはシンプルに鶏肉を味わう大人の鶏肉料理と言えます。鶏肉料理オンパレードの韓国で、本当においしい鶏肉を味わいたいなら、タックベクスがおすすめです。