「宮廷女官チャングムの誓い」の世界を体験!

赤くて辛くて、夏でも冬でも体の中から元気が出てきそうなのが韓国料理の魅力です。たまには、いつもの韓国料理とは、一味もふた味も違う高級韓国料理を食べてみるのはいかがですか? 韓国の食堂やレストランで食べる定食を「韓定食」と言います。ごはん、汁、おかず、キムチ、ナムルがセットになったもののことです。この韓定食を大雑把にふたつに分けると、家庭風と宮廷風になります。宮廷と聞けば、日本でも大ヒットした、韓国ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」を思い出しますよね。水刺間(スラッカン)と呼ばれる王様のための厨房で作られる、体によくて見た目も美しい料理が宮廷料理です。

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宮廷料理なのに屋台でおなじみのものが…

ソウルで宮廷料理を出すレストランと言えば、建物からして風格があります。郊外の元王族の別荘を利用しています。別荘で食べる宮廷料理なんて、高そう‥。でもランチなら、料亭の懐石料理やフランス料理のフルコースよりも、お手軽な値段なんですよ。私は李朝末期の貴族のお屋敷を利用した「石坡廊(ソッパラン)に行ってみました。コースはお粥からスタート!宮廷料理では最初にお粥がでてくるのが決まりです。次は春雨のあえもののチャプチエです。「どうして宮廷料理にチャプチエが出てくるの?」と思う人もいるでしょう。屋台でおなじみのチャプチエですが、実は王様の宴に欠かせない宮廷料理のひとつなのです。

現代的宮廷料理と正真正銘宮廷料理の違い

次は「九節板(クジョルバン)」です。九節板は薄いお焼きで、野菜を包んで食べる前菜代わりです。宮廷料理の基本は「五味五色」。酸、苦、甘、辛、塩の五つの味と、赤、黄、白、黒、緑の5つの色を満たす様々な食材を食べることが健康の秘訣と考えられています。にんじんや大根などの五色の野菜のナムルや、肉をお焼きで包んで食べる九節板は、最も宮廷らしい料理と言えます。かつて宮廷料理と言えば、料理でいっぱいのテーブルごと、女官たちが王様の前に運んでくるものでした。しかし今は、現代風に出来立ての料理を食べられる様、1品ずつ運んでくるスタイルに変わっています。

韓国宮廷料理はじつはとても日本人向き!

お次はジョンです。ジョンは王様の朝晩の食事に欠かせない焼き物です。白菜の辛いあえもの、牛肉の焼き肉、エリンギと牛肉のマリネ風、白身の焼き魚、ゆでた豚とキムチを蒸した白菜に包んで食べるポッサムなどが次々とでてきました。小さなおかずが5種類とごはんとチゲが出てきて、食事は終了です。お待ちかねのデザートは、伝統的な飲み物のシッケと蜂蜜をつけて食べるナツメ、朝鮮人参の素揚げ、柿など体にいいものばかりでした。宮廷料理って、辛い料理がほとんどありません。素材の持ち味を活かした薄味が中心で、日本人向きです。韓国へ行ったら、おいしくて優雅な気分を味わえる宮廷料理のランチを味わってみてはどうでしょう?