こんなに種類がいっぱい!韓国の鶏肉料理

日中韓で、ひとりあたりの年間鶏肉消費量を比べてみたら、間違いなく突出して多いのは韓国だと思います。たぶん、その量は日本人ひとりあたりの消費量の数倍ではないかしら?韓国人って、不思議なほど鶏肉料理が好きです。鶏のおなかに朝鮮人参やもち米を入れて煮込んだ「参鶏湯」、鶏肉のピリ辛煮込み「タックトリタン」、鶏まるごと一羽鍋「タッカンマリ」、ぶつ切り鶏肉のコチュジャン焼き「タッカルビ」、鶏肉と春雨の辛い煮込み「チムタック」、鶏一羽をゆでた「タックベクス」、韓国版焼き鳥「タッコチ」などです。これらの伝統的な鶏肉料理よりも、韓国人が好きな鶏肉料理があります。

フライドチキンが大好きな韓国のフライドチキン事情 フライドチキンが大好きな韓国のフライドチキン事情

韓国人が伝統的な韓国料理よりも好きな鶏肉料理とは?

それはフライドチキンです。韓国では地下鉄の駅周辺や市場には必ずフライドチキンの専門店があります。お惣菜のお店のような小さな店がほとんどです。そこで食べられる店もあれば、お持ち帰り専門店もあります。「HOF(ホフ)」と呼ばれるビールを飲むお店に行くと、おつまみはフライドチキンと決まっています。ホフではフライドチキンは一羽か半羽で注文します。韓国人がふたりでホフに行けば、フライドチキンは最低でも一羽注文します。日本なら3,4人前のフライドチキンがペロリと韓国人ふたりのおなかに収まります。韓国人はいったいいつから、こんなにフライドチキンが好きになったんでしょう。

韓国のフライドチキンの歴史を覗いてみると‥

「韓国料理文化史」によると、1827年頃、出版された「林園十六志」という料理書があります。これには油を使う「炒」という料理法は載っています。「炸(揚げる)」や「高麗(衣をつけて揚げる)」についてはほとんど記載がありません。当時は油は牛乳と同じく高級なものだったので、庶民に揚げ物は無縁だったはずです。1920年頃になると、ソウルには既に中華料理屋がありました。中華料理は高温で炒めたり、揚げたりする料理が多いです。中華の揚げ物が少しずつ庶民に広まり、フライドチキンもこのあたりから始まったのではないでしょうか?

フライドチキンに必ずついてくる口をさっぱりさせるあれとは?

韓国に初めてフライドチキンのチェーン店ができたのは1974年です。ここから韓国のフライドチキン好きが一気に進みます。韓国ではフライドチキンのタレと言えば、ケチャップ、塩、にんにく、塩、コショウ、水あめを混ぜたものです。甘辛い味にはまります。そしてフライドチキンに必ず、ついてくるのは、唐辛子なしの大根キムチです。これを食べると、フライドチキンの油っぽさが口の中から消えてしまいます。一気にさっぱりする感じです。この大根キムチがあるから韓国人って、あんなに大量のフライドチキンをぺろりと食べられるんですね!