韓国料理の辛いってどんな辛さ?

麻婆豆腐、水煮牛肉など辛い料理で有名な中国の四川省に留学時代、クラスメートの半分以上は韓国人でした。「韓国料理は世界で一番辛い料理。四川料理は辛いが韓国料理ほどではない」とよく言われたものです。「そうかなあ〜?」とも思いますが、確かに韓国料理も辛いです。四川は豆板醤、辣油、花椒が混じり合った、唇がジンジンしびれるような辛さです。韓国は唐辛子の辛さの中に、砂糖が入っているので、辛さの中にも甘味を感じます。また、砂糖が辛さを際立たせているとも言えます。

教えて! 韓国で一番辛い麺料理は何? 教えて! 韓国で一番辛い麺料理は何?

韓国で辛い麺と言えば、汁なし麺

韓国の辛い料理を、今回は旅行者が食べる機会も多い麺料理の中から選んでみました。韓国の伝統的な麺と言えば、冷麺(ネンミョン)、ククス、マッククスがメジャーどころです。冷麺はそば粉にじゃがいものでんぷんなどを加えて作った麺で、ゴムのような食感です。ククスは小麦粉が原料の麺、マッククスはそば粉が原料で食感もまさにそばです。これらの麺の中で辛い麺といえば、汁なしです。汁ありは肉水(ユクス)という肉のだしにさっぱりした甘味がある水キムチの汁を混ぜたスープと食べるので、辛さとは無縁です。怖いのはコチュジャンベースの、真っ赤なタレがかかった汁なしです。

寒い冬だからこそ、冷麺を食べる韓国

真っ赤なタレがかかった辛い冷麺と言えば、北朝鮮のハムフン名物の「フエ冷麺」です。フエはおさしみのことで、コリコリした食感のエイが冷麺にのっかっています。コチュジャンベースの真っ赤なタレはやはり砂糖が入っているので、甘味も感じます。どっしりと重い辛さです。「ビビムマッククス」と呼ばれる汁なし混ぜそばも、真っ赤なタレがかかっていますが、辛さはハムフン冷麺ほどではないです。冷麺って、韓国では冬の食べ物です。厳冬にエイヤッと冷麺を食べて、気合で寒さを吹き飛ばそうという料理です。北朝鮮のハムフンはとても寒いところです。辛い冷麺を食べて、体の中から温まろうとしたのではないでしょうか?

韓国人が教えてくれた安くておいしい激辛麺

韓国人に「韓国で一番辛い麺を食べたい」と言うと、チョルミョンを教えてくれました。チョルミョンの「チョル」はしこしこしたという意味です。じゃがいものでんぷんが原料のチョルミョンは、しこしこした食感のとにかく辛い麺です。年配の韓国人の知り合いがごちそうしてくれると言うので、「チョルミョンが食べたい」とリクエストしました。しかし「やめましょうよ。そんなもの」と却下されてしまいました。チョルミョンは粉食(プンシク)と呼ばれる安食堂の定番麺です。老舗専門店が数多くある冷麺に比べて、チョルミョンは身分が低いのですが、辛さは半端じゃありません。四川料理より辛いかどうかはさておき、ハムフン冷麺とどちらが辛いか比べてみませんか?