韓国版茶わん蒸しはすがいっぱい!

こんなに「す(鬆)」だらけ(表面に穴があいた状態)の茶わん蒸しもどきを、美味しいと思うなんてどうかしてます。でも、ふんわりダシの味もして、つい食べたくなる味なのです。これは韓国の茶わん蒸しもどきの「ケランチム」です。トゥッペギと呼ばれる土鍋に卵を入れて蒸し焼きにしたものです。ソウル中心部にある南大門市場の名物料理と言えば、「カルチチョーリム」という太刀魚の辛い煮つけです。ここでは太刀魚の煮つけを食べている韓国人のほぼ全員がケランチムも注文しています。この二つはどうやら一緒に食べるものらしいです。

す(鬆)がいっぱいだけど美味しい、韓国の卵蒸しにはまる! す(鬆)がいっぱいだけど美味しい、韓国の卵蒸しにはまる!

太刀魚の煮つけ横町に行ってみよう!

南大門市場には、いくつか食堂街があります。ラッピング屋さんの路地裏にある食堂街が太刀魚の煮つけ横町です。バイク1台がやっと通れるような細い路地の両側にずらりと太刀魚の煮つけを出す食堂が並んでいます。この細い路地にガスコンロを並べて、調理しているところもあるので、ケランチムを作っているところを見られます。韓国語で「ケラン」は鶏卵、「チム」は蒸すという意味です。トゥッペギにだし入りの卵を入れたら、強火にかけます。だし入りの卵を蒸すと言うと、茶碗蒸しを連想しますが、ケランチムはお湯に容器をつけて蒸すのとは違い、蒸し焼きに近いです。

ケランチムって、こんな味です!

トゥッペギの底から大きくはみ出るぐらいの強火にかけ、半ば固まったら、余熱で蒸します。強火すぎるので強烈に「す」が立ってしまうのです。それでもふんわり盛り上がったケランチムは、蒸しパンのようでもあり、本当に美味しそう。食べると、ふわっと舌の上でとろけるような食感です。これを唐辛子がたっぷり入った真っ赤な汁で煮込んだ太刀魚、太刀魚のだし汁がしみこんだ大根と一緒に食べると、感動のおいしさです。だしでほのかに甘い卵が太刀魚の唐辛子の辛味を柔らげます。もう他の組み合わせを想像できません。

太刀魚の煮つけに勝る組み合わせはなし!

ケランチムは、韓定食と呼ばれるちょっと豪華な定食や「カンジャンケジャン」と言うワタリガニのしょうゆ漬けなどを食べに行くと、おかず中に入っていることもあります。簡単な材料でできて、見栄えがするので、便利に使われている一品のようです。おいしいから文句はないのですが、太刀魚の煮つけと一緒に食べた時ほどの感動はありません。南大門市場で太刀魚の煮つけを食べるときは、ぜひ、ケランチムも食べてみてくださいね。この最高の組み合わせを知ると、もう太刀魚の煮つけだけじゃ我慢できなくなりますよ!