中国でたまらなく野菜を食べたくなったらどうする?

中国を旅行していると、時々、たまらなく野菜をワシワシと食べたくなります。炒めものを注文して、2、3種類の野菜を食べるのではなく、もっとたくさんの種類をバクバクと食べたい。そんな気分が襲ってきたとき、中国の西南部の四川省や雲南省にいたなら「冒菜(マオツァイ)」を食べに行きます。冒菜は、唐辛子、花椒などのスパイスで真っ赤に煮えたぎるスープで、野菜やユバなどの具を煮たものです。冒菜は、中国西南部一帯に広まっている人気B級グルメです。安くて、いろんな野菜を一度に食べられる料理と言えば、これしかありません。大好きな辛い料理のひとつですが、今、食べたいのは、これじゃないんですよね。

こんなにたくさんの野菜を食べるから、翌朝のお通じもばっちり! こんなにたくさんの野菜を食べるから、翌朝のお通じもばっちり!

韓国の夏の野菜料理と言えば、これしかない!

私がたくさんの野菜をワシワシ食べたい時って、野菜本来の味を楽しみたい時です。思い浮かべるのは、韓国料理の「サムパブ」です。訳すと「包みごはん」です。「どこが野菜やねん? 野菜じゃないじゃないか!」と思う人がいるはずですが、これが野菜料理なのです。「サム」とは「包む」、「パブ」は「ごはん」です。ごはんを包むものが、野菜なんです。サムパブは家庭でも食堂でも食べられている韓国の夏の伝統料理です。野菜は年中、ありますが、食欲が落ちる夏によく食べる料理なので、夏の料理だと言われています。

サムパブに出てくる様々な野菜とは?

ソウルでサムパブ専門店に行くと、とにかくびっくりするほどの種類の野菜が出てきます。サンチュ、ゆでキャベツ、大根の甘酢漬け、白菜、えごまの葉は定番です。その他には辛味があるチョックンデ、青汁によく使われるキョイル、ゆでたかぼちゃの葉などなど。「パジョリ」と言う、細く裂いたネギの辛いあえものも必ずついてきます。その他は、見たことがない野菜ばかりなので、相当、野菜に詳しい人しかわかりません。白菜は、日本の白菜とは違い、小ぶりのサムパブ専用のものです。黄色の葉の部分が多く、ものすごく甘くておいしい。

組み合わせ方が自由だから楽しい!

この野菜を、自由に組み合わせて食べるのが楽しいんです。まずはサンチュに大根の甘酢漬けをのせます。そこにごはん、みそ、焼肉や焼き魚があれば、それも一切れのせ、くるっと巻いてパクッと食べます。野菜本来の味がわかって、これほど体にいい料理はないと言ってもいいぐらい。私が一番好きな組み合わせは、ゆでキャベツの上にエゴマの葉です。甘いキャベツと臭みのあるエゴマの葉にごはんとみそをのせると、余分なものは何一つなく完璧です。サムパブの野菜は、生かゆでただけです。胃にやさしいので、疲れている時だって、おいしく食べられます。今年の夏はサムパブを食べるためにソウルに行ってみようかな。