主役ではないけれど、キムチと同じぐらい重要な韓国料理

いくらタダでおかわりオッケーだからって、「ええ加減にしろ!」って、自分で自分に言いたくなるほど、韓国料理のナムルが好きです。おいしいナムルに出会うと、お箸が止まりません。ナムルは、漬物の一種と言えるキムチとは異なり、野菜や山菜を塩ゆでし、ゴマ油やすり下ろしたニンニクであえた和え物です。唐辛子を使ったものは、少ないので辛味はほとんどなく、野菜本来の味を楽しめます。ナムルは、簡単に作れる分、料理人の腕の差がはっきり出ます。韓国では、ナムルを上手に作る人は、料理上手と言われ、メインの料理ではないのにナムルがまずい食堂は、評価が低いんですよ。とにかく韓国では、ナムルの地位は、キムチと同じぐらい高いのです。

キムチチゲ。韓国では、チゲだけを注文しても定食スタイルで出てくる。右上がほうれん草のナムル キムチチゲ。韓国では、チゲだけを注文しても定食スタイルで出てくる。右上がほうれん草のナムル

韓国人が大好きな春だけのナムルとは?

3月が近づくと、お天気の良い日などは、春がもう近いことを感じます。春は、韓国語で「ポム」と言います。韓国では春と言えば、ナムルがおいしい季節です。そう、ポムナムルの季節なのです。厳しい冬が終わり、野菜も元気が出てきます。新鮮で、葉っぱがやわらかい春野菜で作ったナムルは、感動もののおいしさです。ネンイ(なずな)、チャム(三つ葉)、スッ(よもぎ)、ダルレ(野蒜)などなど。春の訪れを告げる春野菜がスーパーや市場に並ぶようになったら、ナムルを食べたくなってきます。ソウルで心置きなくナムルを食べられる場所と言えば、あそこです。ソウルリピーターならピンと来るかも! 日本人御用達と言ってもいい広蔵市場に行きたくなりますよね!

広蔵市場で有名な料理と言えば、ピンデトック! 緑豆の粉で作った韓国版お好み焼き! 広蔵市場で有名な料理と言えば、ピンデトック! 緑豆の粉で作った韓国版お好み焼き!

日本人御用達の広蔵市場でナムルを食べよう!

週末になると、日本人率がぐっとアップする広蔵市場は、ソウル中心部の鐘路4街にあります。地下鉄の駅なら1号線「鐘路5街」が最寄り駅になります。広蔵市場と言えば、ドドーンと巨大な屋台街です。韓国版お好み焼きのピンデトック、キムパブ、トッポッキなど、B級グルメを満喫できる場所です。一説によると広蔵市場には、200軒を超える屋台や食堂があるそうですが、屋台街以外の路地にも屋台が出ているので、本当に200軒以上あるかもしれません。広蔵市場の名物のひとつが「ポリパブ」と呼ばれる麦飯です。メニューにポリパブとある場合、単なる麦飯ではなくて、麦飯のピビムパブのことです。広蔵市場のポリパブと言えば、ナムルの山から好きなだけナムルを食べられるので有名です。

広蔵市場のポリパブ屋台。洗面器に盛り上げたナムルの山がすごい! 広蔵市場のポリパブ屋台。洗面器に盛り上げたナムルの山がすごい!

広蔵市場のポリパブは、とにかくスペシャル!

ナムルの山? ポリパブの屋台に行くと、細長いテーブルには、巨大な洗面器に高く盛り上げたナムルの山がいくつも並んでいます。春になると、大根、ほうれんそう、もやしなどの定番ナムルに加え、歯ごたえシャキシャキのなずなや香りのよい三つ葉などの春ナムルが加わります。このナムルを好きなだけ麦ごはんの上に盛り上げて、特製のテンジャン(みそ)とゴマ油をかけて、混ぜて食べると、ああ、おいしい。白米もかなり混じっているのですが、麦ごはんって、本当に軽い。これならナムルと一緒にいくらでも食べられそう。ポムナムルの季節は、もう近いです。春は、広蔵市場の思いっきりナムルが食べられるポリパブを食べに行きませんか!

広蔵市場のポリパブは、洗面器のような容器で食べる。麦ごはんが見えなくなるほど、ナムルたっぷり! 味付けは、みそとゴマ油だけなのにナムルがおいしいから感動のおいしさ 広蔵市場のポリパブは、洗面器のような容器で食べる。麦ごはんが見えなくなるほど、ナムルたっぷり! 味付けは、みそとゴマ油だけなのにナムルがおいしいから感動のおいしさ