「スープ」も、韓国を代表する料理かも?

韓国の代表的な料理と聞いて、パッと思い浮かぶものは、何ですか? 私はずっと「(牛の)焼肉」だと思っていました。しかし韓国へ実際に行ってみると、焼肉は多様な韓国料理の中のひとつに過ぎないと知りました。今回は、韓国料理の中でも「スープ」をピックアップしてみます。私がソウルで滞在していたのは、「市庁(シチョン)」にあるホテルです。ホテルでは朝食をとらず、毎朝、スープの店に足を運びました。場所は地下鉄2号線「乙支路入口(ウルチロイック)」から北へ進んだエリアです。

これが「プゴクク」。真ん中にあるのが干しだらです これが「プゴクク」。真ん中にあるのが干しだらです

日本でも紹介されているプゴククの名店へ!

まずは超有名店「武橋洞(ムギョドン)プゴククチプ)」。いわずとしれた、干しだらスープの専門店です。干したたらをやわらかく煮込んだスープは、辛いものが苦手な人や、食べ過ぎ飲み過ぎで胃腸が疲れている人には特におすすめ。美肌効果が高いともいわれ、日本のテレビでも何度か紹介されています。たびナレでも、このお店が取り上げられていますよ(https://www.ab-road.net/asia/korea/seoul/guide/gourmet/08574.html)。

朝食から行列が 朝食から行列が

日本人客がどっさり来店していました

このお店は、メニューはプゴククひとつだけしかありません。そのため、店内に通され、席に着けば自動的にスープと白飯が運ばれてきます。大人気店ですから、時間帯によっては行列します。しかしメニューで迷う時間が一切ない分、お客さんの回転は速いんですよ。もちろん相席で、知らない人々と隣り合わせになります。長机にあらかじめセットされているのは、各種キムチなどのおかずの入った容器。ごはんもこれらのおかずも、もちろんお代わり自由です。そしてなんと、メインであるスープもお代わりしていいらしいのです! 太っ腹ですねえ。

おかずや薬味のすべてがおいしいのです おかずや薬味のすべてがおいしいのです

どのように食べても自由なところが楽しい!

さて、メインのプゴククは、滋味豊かな味。一口すすると、「あっさりしている」と感じますが、よくよく味わううちに、インスタントでは絶対に引き出すことのできない、手間のかかった料理であることが分かってきます。卵、豆腐、ねぎもたっぷり入って栄養バランスもばっちりです。辛味はまったくなく、塩味もごく控えめなので、卓上のアミエビの塩辛やキムチなどを好きにスープに加えるなど、好みのバリエーションを作ることができます。

次々と注がれては客席へと運ばれていきます 次々と注がれては客席へと運ばれていきます

北の海の恵みをたっぷり味わえます

干しだらを食材として使う国といえば、ポルトガルが有名です。バカリャウと呼ばれる干しだらは、コロッケやスープ煮などにされます。ポルトガルから地理的にはだいぶ離れている韓国も、海に囲まれている点では同じ。同じ食材が、まったくちがう料理として食卓に登場していることを、興味深く感じました。ポルトガル人や韓国人と同じく、やはり魚を食べる国民である日本人には、とてもなじみやすいスープだと思います。ランチタイムは特に行列が長くなるそうですよ! (「その2・ソルロンタン」に続く)