「チュオタン」ではなく「チュタン」

「はじめてのソウル、スープ編。朝はスープでスタート! その2」からの続きです。韓国スープの朝食チャレンジ、初日は干しだらスープの「プゴクク」、2日目は牛肉と内臓のスープ「ソルロンタン」、そして3日目はソウル式どじょうのスープ「チュタン」の名店へ行ってみました。場所は同じく乙支路入口(ウルチロイック)の北側、乙支路1街よりさらに北の「茶洞(タドン)」。ここに、1932年創業という老舗の名店「湧金屋(ヨングモク)」があります。

運ばれてきたばかりのチュタンは、熱々! 運ばれてきたばかりのチュタンは、熱々!

開店前の準備中の雰囲気も見られました

朝食といっても、こちらは毎朝11時オープン。この日は私が勝手にブランチにしただけで、本当はランチ営業からのスタートですからご注意ください! 朝食抜きで朝から周辺を散策し、開店前の10時45分にお店に着いてしまったのです。店内をのぞくと、中から出てきたご主人から、「開店は11時からだけど、座っているだけなら入っていていいよ」とありがたいお言葉。お座敷席に上がり、キムチやもやしのナムルなどのおかずをちびちびつまみながら待たせてもらえました。おかげで、店員さんたちが大量の仕込みをしている様子や、まかないを開店前にさっさとかき込んでいる様子を見せてもらえましたよ。

気取ったところがまるでなく、庶民的な座敷席 気取ったところがまるでなく、庶民的な座敷席

ソウルに来たらソウルっ子と同じ「チュタン」でいこう!

結局11時を大幅に回って(11:25くらい)、満を持して運ばれてきたのは、すり身ではなく丸の姿のままのどじょうがたっぷり入った「チュタン」! ふつう、韓国のどじょうスープは「チュオタン」といい、どじょうがすり身になって入っています。味付けは味噌仕立てで、辛くありません。しかしソウル式のスープでは、どじょうは丸ごと入り、味付けは味噌を用いず、かなり辛め。これはチュオタンではなく、チュタンと呼ぶそうですよ。このお店では、すり身のタイプも選べますが、スープはどちらも同じように辛い味付けです。

丸ごとのどじょうを噛みしめる喜び! 丸ごとのどじょうを噛みしめる喜び!

滋養強壮にぴったりのどじょうを、たくさん食べましょう

どじょうは、うなぎの10倍ものカルシウムを含み、精力がつき、しかも低カロリーという理想的な健康食材です。ついつい観光やショッピングに頑張り過ぎてしまいがちな旅行者には、疲労回復にぴったり。小骨までやわらかく煮えたどじょうの身は、噛みしめるほどに元気になれる気がしますよ。どじょうスープは1万ウォン(約1000円)です。

韓国の朝食は、スープで決まり?!

プゴクク、ソルロンタン、チュタンと3日続けてスープの朝食を試してみて、手間のかかった滋味深い味に感動しました。手軽な化学調味料などに頼らず、伝統の味をしっかり守っている各店のプライドも感じます。韓国を代表する料理は焼肉くらいしか思いつかなかった私は、韓国スープの奥深さを知りました。それにしても、市庁から至近距離にあるこのエリア、名店ぞろいですね!