ソウルでもっとも感度の高いスポットのひとつ、DDP

ソウルのDDP(東大門デザインプラザ)は、内外からの観光客を毎日集めている複合施設です。故ザハ・ハディド氏の奇抜な建築そのものも、見る価値大のすばらしいものです。敷地はとにかく広く、一度ではとても回りきれません。私も2017年3月にここを初めて訪れ、その建築美にすっかり魅了されました(当時の記事はこちら→ https://www.ab-road.net/asia/korea/seoul/guide/sightseeing/14244.html)。1年後に再訪してみると、前回はなかったショップも増えているではありませんか。やっぱり、何度来てもここは目が離せないスポットです。

美しい曲線のカウンター 美しい曲線のカウンター

コーヒーの香りに、ふと足が止まります

新オープンの店舗をあちこち見て歩き疲れたところで、ちょうど目を惹かれたのがここ、「A3CHIVE COFFEE」です。韓国は空前のカフェブームが続き、コーヒー文化が根を下ろしつつありますが、大規模チェーンのコーヒーが中心。それでも十分おいしいんですが、さらに本格的なスペシャルティコーヒー店となると、まだあまり数が多くはありません。ここを通りかかったとき、「これは大規模チェーンのコーヒーとは違うはず」とピンときたのです。Facebookページを見てみると、このお店がオープンしたのは、私が前に来た直後の2017年4月だったんですね。

店名「A3CHIVE」のCにシールが貼られ、このときはなぜか「A3-HIVE」に。理由は不明…… 店名「A3CHIVE」のCにシールが貼られ、このときはなぜか「A3-HIVE」に。理由は不明……

建設当初からここにあったかのように、しっくりなじむデザイン

こんなステキなカフェなら、1年前にもあればきっと気づいたはず。まだまだ新しいカフェなので、ネット上の知名度もそこまで高くないようですね。場所は、DDPアートホールの1階です。オープンスペースを利用したカフェですが、曲線を多用したデザインはこの建築とぴったりマッチしていて好感が持てます。ザハ建築のムードを壊さずに寄り添うようなデザイン。ザハ建築の美しさを完全に理解し、リフレインしていると感じられます。

ここで豆の香りを確認できますね ここで豆の香りを確認できますね

マシンに頼らない、ハンドドリップコーヒーは時間がかかります

こちらのシングルオリジンコーヒーは、焙煎後一週間以内のごく新鮮な豆だけを使っているそうです。私ももちろんシングルオリジンコーヒーを、ハンドドリップでいただきました。ハンドなのでオーダーを受けてから時間はかかりますが、それもまたよし。なぜなら、スタッフが真っ白なカウンターでドリップしている様子を、間近で見られるから! ずらりと並んだサーバーもドリッパーも、シンプルでカッコいいデザイン。DDPというファッショナブルな場にふさわしい、カッコいい振る舞いのスタッフの手さばきにも見とれます。

「ドリップしている姿を撮らせて」「どうぞ」 「ドリップしている姿を撮らせて」「どうぞ」

異空間の中のさらなる異空間で、素敵なひととき

コーヒーはフレッシュな風味が心地よく、フードはシフォンケーキやクロワッサンなど、コーヒーと相性のいいものが並んでいます。私はいちじくのパウンドケーキを選びましたが、あっさりした素朴なおいしさでしたよ。この旅行中、私は3食とも韓国料理中心に食べてきましたが、このひとときだけはソウルにいることを忘れそうでした。DDPを出れば、またにぎやかなソウルの雑踏が待っています。そのギャップも、なんとも楽しいものです。大規模なチェーン店とは違ったコーヒーを求めているあなた、イケてるDDPでイケてる気分を味わいたいあなた、A3CHIVE COFFEEへぜひどうぞ!

ホームメイドテイストな、いちじくのケーキ ホームメイドテイストな、いちじくのケーキ