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ソウルのウズベク料理レストラン「サマルカンド」で、韓国と中央アジアそして日本の歴史を考えるひととき


掲載日:2019/12/23 テーマ:グルメ 行き先: 韓国 / ソウル

タグ: おいしい 街歩き 肉料理


韓国のようなウズベキスタン、ウズベキスタンのような韓国

ウズベキスタンのソウルフード(ダジャレではありません)、「プロフ」 ウズベキスタンのソウルフード(ダジャレではありません)、「プロフ」

2002年にウズベキスタンを旅行したとき、韓国料理店が多いことに驚きました。ウズベク料理以外のものが食べたいときにしばしば入っては、「一体ここはどこだろう。まるで韓国にいるみたい」と思ったものです。真夏のウズベキスタンは連日の酷暑で、そんなときにすする冷麺は格別でした。先日、今度はソウルでウズベキスタン料理店を見かけた私は、そのときと同じ感覚を覚えたのです。ここはどこだろう。韓国?ウズベキスタン?そろそろ韓国料理以外のものも食べたいなと思っていた矢先だったので、吸い寄せられるように懐かしいウズベク料理店へ入ってみました。

韓国料理を一休みして、ウズベク料理を堪能

予想外に辛い味付けだったサラダ 予想外に辛い味付けだったサラダ

店名は「サマルカンド(韓国語では「サマリカント」と発音)」。ウズベキスタン随一の観光地の名前です。レストランのある場所は、東大門市場からすぐそばの光熙洞(クァンヒドン)。同系列のレストランが複数展開しています。私が入ったのは「スター・サマルカンド」でした。頼んだのは羊肉のプロフ(ピラフの原型)、羊肉のスープ、サラダです。これを二人で分け合ってちょうどいいくらい、ボリュームがあります。とくにプロフはかなり油が多いので、お腹にどっしり溜まるのです。ウズベク料理って野菜たっぷりで食べやすいけれど、ボリュームがすごいんですよね。一人で入るときには、オーダーしすぎないように気を付けましょう。

実は、両国は浅からぬ関係を持った国同士です

スープも分量たっぷり、油多めです スープも分量たっぷり、油多めです

この界隈は「中央アジア村」とも呼ばれるほど、中央アジアから移住している人たちが集まっている地域です。中央アジアと韓国(朝鮮)は、歴史的に深い関係があります。極東ロシアに移住していた朝鮮人農民が、1930年ごろ、日本によるソ連への諜報行為を疑われて中央アジアへ強制移住させられました。この当時は日本が韓国(朝鮮)を併合しており、スターリンは自国にいる朝鮮人が日本からのスパイになることを恐れたためです。

両国の歴史は掘り下げてみると興味が尽きません

中央アジアらしい大きなパンは、持ち帰りもできます 中央アジアらしい大きなパンは、持ち帰りもできます

中央アジアに住むこととなった朝鮮民族の人々は、かの地で故国のレストランを開きました。私がウズベキスタンで食べていたお店は、その末裔でしょう。やがて中央アジアからも韓国へ労働移住がなされました。ここ東大門は、もともと衣類や布の問屋街です。中央アジアからそれらの布や布製品を買い付けに来た人々が、このレストランで故郷の味を楽しむのですね。たしかに、周りを見回すと韓国人のお客さんはおらず、中央アジアの人同士が会話をしています。羊肉を食べながらその様子を眺めていると、また改めて「ここはどこだろう」という感慨が強くなるのでした。

キリル文字の看板が並ぶこの界隈は、散策も楽しい!

「サマルカンド」はこの辺りでちょっとしたチェーン店状態です 「サマルカンド」はこの辺りでちょっとしたチェーン店状態です

ウズベキスタンの民芸品である愛らしい絵皿や花模様のインテリアなど、ソウルにいることを忘れてしまいそうな店内の装飾に囲まれ、とても不思議なひとときを過ごしました。このレストランをはじめとする中央アジア村界隈は、韓国と中央アジアや旧ソ連、そして日本という国々のつながりについて実感できる、貴重な場だと思います。ソウル滞在中に、一度は食事に訪れてみませんか!

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2019/12/23)

※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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