総工費、約4000億ウォン(約400億円)をかけた巨大建築

ソウルは、建築ウォッチングが楽しい都市です。李氏朝鮮時代の宮殿や伝統家屋はもちろんのこと、さすが大都会だけあって商業ビルやホテルなどの現代建築も見逃せません。その中でも、近年ずば抜けて注目される建築といえば、「東大門デザインプラザ(DDP、トンデムンディジャインプルラジャ)」でしょう。建築好き、ショッピング好き、アート好き、そしてただお散歩が好きなだけの人も、ともかく一度は行ってみる価値がありますよ!

とにかく大きい! 向かいの商業ビルの屋上から必死の撮影 とにかく大きい! 向かいの商業ビルの屋上から必死の撮影

日本にザハ建築が建つ日はやってきませんでしたが……

東大門デザインプラザは、故ザハ・ハディド氏が設計した複合施設です。日本では新国立競技場の奇抜な設計案で物議を醸したことで、その名を知られていますね。ザハ・ハディド氏の新国立競技場案は実現しなかったため、日本ではザハ建築を見ることが叶わなくなりました。東大門デザインプラザは、日本から一番近いザハ建築といえるでしょう。地下鉄2、4、5号線「東大門歴史文化公園」駅1番出口から直結しているため、アクセスも便利ですね。

なめらかな曲線は、4万5000枚ものアルミニウムのパネルが生み出します なめらかな曲線は、4万5000枚ものアルミニウムのパネルが生み出します

野球場と競技場のあった跡地に建ったランドマーク

この場所には、以前「東大門運動場」がありました。1925年に開設された、歴史ある運動場です。この跡地に、アートの展示、ショッピングモール、イベント会場といった複合的な大型施設の建設が計画されました。東大門のエリアは昔から衣料品の卸売マーケットであり、今もファッションビルが並ぶ界隈です。東大門デザインプラザは、ファッションの町・東大門の新しいランドマークとして計画されたのです。

写真を撮っていても、水平が取れているか自信がなくなりそう…… 写真を撮っていても、水平が取れているか自信がなくなりそう……

案内デスクや無料周遊ツアーもあります

運動場跡地だけあり、ここはとにかく広いのです! 8万5000平方メートルを超えるこの施設は、“ちょっと立ち寄る”というノリでは回れません。まずは案内図をじっくり見て、どこを中心に見たいのかを決めましょう。といっても、そうやすやすと攻略できるザハ建築ではありません。まるで落下した宇宙船のような外観写真をパッと見ただけでも、「どこを歩いているのか迷いそう……」と心配になってきませんか? ありきたりの四角いビルでは味わえない、巨大迷路で迷う感覚を楽しみましょう! (後編に続く)

こんなに斜めに角度がついた自動ドア、見たことがありますか? こんなに斜めに角度がついた自動ドア、見たことがありますか?