現在のソウル駅に隣接している旧駅舎

「歩いて回るのが楽しい! ソウルの南大門エリアのおすすめ2時間観光コース(前編)」からの続きです。崇礼門(南大門)からも見えている旧ソウル駅舎。この赤レンガ造りの駅舎を初めて見た人は、誰でも「東京駅に似ている」と思うことでしょう。旧ソウル駅舎は、東京駅を設計した辰野金吾の門下生である塚本靖が設計し、日本統治時代の1925年に竣工しました。似通った雰囲気は、辰野金吾を師と仰いだ設計者の建築だからともいわれています。

街路樹が邪魔で遠景の撮影はうまくいかず…… 街路樹が邪魔で遠景の撮影はうまくいかず……

左右対称のルネサンス様式が美しい!

2004年に駅としての役目を終え、リニューアル工事後、2011年に「文化駅ソウル284」という名前となって再スタートした、旧ソウル駅舎。284という数字は、ここが史跡第284号であるという意味です。外観は建設当時のように美しく修理され、内部は吹き抜けのホールや待合室など、駅として活躍していた時代の面影を保存した史跡となっています。また、当時使われていた建築部材をスケルトン構造にして展示したり、現代アート作品のギャラリーとして使用するスペースがあったりします。入場料は2000ウォン(約200円)です。

1950年、朝鮮戦争で破壊された後に再建された南大門教会

旧ソウル駅舎の近代西洋建築を楽しんだ後は、駅を背にして南山公園の方面へ歩きましょう。ミレニアム・ソウル・ヒルトンホテルのすぐ隣に建つ「南大門教会」へどうぞ。ここは旧ソウル駅舎と同時代の1910年に完成した、長老派教会です。小高い丘の上から見下ろすようなシックな建築は、同じ近代西洋建築物の旧ソウル駅舎とも好相性。日本統治時代に、日本から神社参拝を強要されると、この教会も強く抵抗したそうです。また、朝鮮戦争当時には完全に破壊され、現在の建物は再建されたものです。ソウルの町歩きは楽しくて、つい昔のことを忘れそうになりますが、旧ソウル駅舎も南大門教会も、日本統治時代に建てられた、時代の生き証人なんですね。

趣ある建築に吸い寄せられました 趣ある建築に吸い寄せられました

南大門エリアは韓国の縮図?!

徒歩で南大門エリアを2時間ほどで回るなら……こんなバラエティーに富んだ観光ができます。国宝第1号「崇礼門(南大門)」、ソウルで一番古い市場「南大門市場」、旧ソウル駅舎が生まれ変わった「文化駅284」、そして静かな教会「南大門教会」。朝鮮王朝時代から現代史までをふりかえりつつ、これらのスポットを歩いてみませんか?

南大門教会も史跡に指定されてします 南大門教会も史跡に指定されてします