ソウルの交通の要衝でもある広場へ

ソウルは、600年を超える歴史を持つ都です。李氏朝鮮時代に活躍した、二人の英雄の銅像を一度に見られる「光化門広場」へ行ってみませんか? ここには、李氏朝鮮の将軍、李舜臣(イ・スンシン)の立像と、李氏朝鮮の名君と名高い王、世宗(セジョン)の椅像(いぞう、椅子に腰掛けた像)の二つがあります。この二人は、生きていた時代も性格も、そして像が作られた年代も異なりますが、韓国で非常に人気の高い英雄であることは共通しています。

李舜臣の像。このときは反政府団体のテントがいっぱいでした 李舜臣の像。このときは反政府団体のテントがいっぱいでした

道路を広場に?! 大胆な工事は2009年に完成

光化門広場が作られたのは2009年のことです。それまで、この場所は16車線のきわめて広い道路でした。中央の車線の6車線分を広場に作り変えたのです。もとは道路だったので、一般的にイメージされる“広場”よりかなり長細く、幅34メートル、長さ557メートルという形をしています。最寄駅は地下鉄「光化門」駅。地上に出ると、李舜臣の厳めしい銅像がドーンとそびえていますよ。長細い光化門広場は、名前の由来となっている景福宮の「光化門」の前まで続いています。

オブジェに日本語、せめて英語の説明があるともっとよかった…… オブジェに日本語、せめて英語の説明があるともっとよかった……

李舜臣像の周りは絶好の水遊びスポット

李舜臣の銅像は、広場ができるよりはるか昔の1968年から建っています。朝鮮征服を夢見た豊臣秀吉は、2回の出兵をしました。その文禄の役と慶長の役の2回、豊臣軍を迎え撃った朝鮮側の将軍が李舜臣でした。韓国からすれば、外国からの侵略を食い止めた偉大な将軍。その功績を称えるため、2010年には光化門広場の隣にある世宗文化会館の地下に「忠武公物語(忠武公は李舜臣の別名)」という常設展示空間がオープンしました。

オブジェを真面目に見学して写真を撮る人々の足が…… オブジェを真面目に見学して写真を撮る人々の足が……

歴代国王の中でもっとも偉大だったといわれる「大王」

武勲に秀でた李舜臣の勇ましい銅像を過ぎ、景福宮の光化門の方面へ北上していくと、今度は一転して柔和な文民といった雰囲気の銅像が見えてきます。これが李氏朝鮮第四代国王の世宗の像です。こちらは李舜臣より100年以上遡った時代の名君で、ハングルを創出した人物として有名です。ハングル(訓民正音)は、韓国旅行をすれば必ず目にしますよね。朝鮮語を表記するための表音文字のことです。王様自らがまったく新しく文字を作り上げるなんて、やはり傑出した才能の持ち主だったのでしょうね。世宗大王の銅像では、まさにハングルの本を手にして人々に話しかけている姿が表現されています。

にこやかな世宗大王像は、まだ新しいので銅の色がキレイ にこやかな世宗大王像は、まだ新しいので銅の色がキレイ

二人の功績を知れば、さらに充実した散策に

また、世宗大王は天文、測量、活字・印刷技術などの発展にも多大な貢献をしました。それらの文化・科学技術面での功績は、銅像の手前にあるオブジェで表現されています。さらに世宗大王について詳しく知りたい人は、光化門広場の地下へ降りてみましょう。常設展示空間「世宗物語」がありますよ。李舜臣・世宗の展示とも入場無料という太っ腹です! ソウル、そして韓国を代表する二人の英雄を偲ぶひとときを過ごすにはもってこいの光化門広場。市民の憩いの場だけでなく、旅行者にもぜひ訪れてほしいスポットです。

反政府団体のテント村の派手な展示。朴槿恵大統領が罷免され、ここの様子も変わるかもしれません 反政府団体のテント村の派手な展示。朴槿恵大統領が罷免され、ここの様子も変わるかもしれません