立地抜群、内容充実の戦争記念館。もう行きましたか?

ソウルの「戦争記念館」へ行ってきました。世界各地には、その国が関わり、その国が舞台ともなった戦争関連の記念館や博物館がありますよね。お隣の国、韓国での戦争の歴史を知りたければ、ここへ向かいましょう。1994年にオープンしたこの記念館は、屋外・屋内ともに見応えたっぷりの展示なんですよ! 戦車や軍服などの歴史的なものはもちろん、4Dの映画館など最新型の技術も取り入れ、まったく飽きずに見学できます。場所は地下鉄4,6号線「三角地(サムガクチ)」駅12番出口から徒歩5分。ショッピングやグルメを楽しむ合間にも立ち寄れますね。

屋外展示は子供の見学も狙っています 屋外展示は子供の見学も狙っています

屋外展示見学にはたっぷり時間をとって!

敷地に入ってみて、あまりの広さに驚きました。屋外にはモニュメントもたくさんあり、その力強さにしばしば足が止まります。まず目に飛び込んでくるのが「兄弟の像」。朝鮮戦争(韓国では「韓国戦争」)当時、兄弟が韓国軍と北朝鮮軍に別れたのちに再会した、という実話をもとにして作られたブロンズ像です。写真で見ていたよりもはるかに大きくて迫力がありました。屋外には、戦車や戦闘機、ミサイルの実物もひしめき合うように並んでいます。戦艦の船体にびっしりと銃痕が撃ち込まれており、その痕が赤く塗られています。戦争の激しさを物語る、これら実物の迫力と生々しさは、戦争を知らない世代の人間でも胸に迫ることでしょう。

銃痕は赤く塗られています 銃痕は赤く塗られています

こんなに盛りだくさんなのに、入場無料なんです

屋外展示同様、屋内展示室も入場無料です(特別展のあるときは、その料金を払います)。屋内展示は、6ヶ所のテーマ展示に分かれています。最近の戦争だけでなく、先史時代から三国時代や朝鮮時代の戦いにまつわる展示もありますよ。このエリアで目を惹かれたのが、1階の「戦争歴史室」にある当時の戦闘服がカラフルで、優雅といってもいいくらいに美しかったこと。これで本当に戦っていたのかしらと疑ってしまうほどでした。また、「朝鮮戦争室」にあった庶民の避難生活のジオラマは、細部の作り込みに感心しきりでした。この他、「国軍発展室」や「海外派兵室」など、現在の国防や国際協力関係についても、最新技術を使った展示で見せていきます。

マネキンの展示は興味が尽きません マネキンの展示は興味が尽きません

「追悼室」や「寄贈室」もある、広大な記念館です

「戦争記念館」という名前は、なんとなく怖そうとか、とっつきにくいというイメージを持つかもしれません。ご紹介のとおり、ここはそんな先入観は無用の、興味深い展示ばかりです。ただ、入り口のすぐ右脇に「戦死者検索システム」という機械が2台置かれており、私は他のどの展示より、これに最も生々しさを覚えました。この国にとって、“戦争”は遠い過去ではないということを実感しました。人によって、この記念館で印象に残る展示は異なるでしょう。あなたがどこに心惹かれるか、まずは訪れてみてください!

日本語でも案内のあった「戦死者検索システム」 日本語でも案内のあった「戦死者検索システム」