首都でもなんとなく、東南アジアの田舎町

ラオスのビエンチャンは、首都ですが、東南アジアのどの国の首都よりものんびりしているでしょう。せわしなく走る車やバイクは少なく、人々もいたってゆったりしています。こうした雰囲気は、田舎町を思わせるものがあります。ですから昔の東南アジアの空気を味わうのには最高のところなのですが、いかんせん食事が今一つです。ラオス料理は、タイの東北料理ととても似ています。もち米を主食に、鯰やチキンの炭火焼き、青パパイヤのサラダや、酸っぱくて辛い牛肉の和え物、豚ひき肉とハーブのピリ辛炒めや、米粉麺も、味わいは素朴なまま、激辛料理が多いが特徴です。タイやベトナムのように中華風の料理が少なく、また旧フランス植民地らしく、フランスパンのサンドイッチはあるのですが、なんだか私には微妙です・・・。

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一軒の高級中華両店を発見!

私の想像ですが、世界中どこへ行っても、食文化は都会で育ち、花開きます。そういう意味で、内陸国のラオスは、人の行き来が少ない分だけ、都市化が進まず、食事が微妙なのかなと思ってしまいました。フランス人が経営するレストランなどもあるのですが、正直イマイチでした。ある時、一軒の中華料理店を発見しました。「四川酒楼」と漢字で看板が出ています。店内は清潔そうで、ガランとしていました。割と高級中華のたたずまいです。メニューを見ると「担々麺」の文字が飛び込んできました。ビエンチャンで担々麺とは不思議な感覚です。各種麺類がずらりとそろうタイのバンコクでも、あるいは麺料理に定評のあるマレーシアでも、担々麺など見たことがなかったのです。

なぜかビエンチャンで本場の味?

迷わず担々麺を注文しました。大ぶりな丼に、黄土色のスープ。スープは若干少なめで、黄色い麺が気持ちスープの上に出ています。青梗菜の緑がきれいです。どろりとしたスープを一杯飲むや、驚きました。濃厚なゴマの風味に、唐辛子や山椒の爽やかなピリ辛と、豚ひき肉の旨味が絶妙に交わっているのです。担々麺はもとは、担子(タンス)という天秤棒に担いで売り歩いていたことからつけられた名前で、本場中国では汁なしが定番です。この店のも、スープというよりはソースに近いです。思えば、ラオスではタイのチェンマイ名物の「カオソイ」が、同じ名前ながらまったく違う味で売られており、これが挽肉と唐辛子がのったピリ辛麺なのです。この担々麺もややそれに似ています。この二つの麺料理の関係は定かではありませんが、僕がこれまで食べた担々麺の中で、この店のものが一番うまかったです。四川酒楼は移転して、今ではノボテルのそばにあります。