- 岩佐 史絵
- 東京都在住のトラベルライター。雑誌、旅行業界誌、新聞、ウェブなどさまざまな媒体に新しい旅スタイルを提案。充実した時間を過ごすことができるのが”ラグジュアリー”だと考えています。旅をしたおかげでQOL(人生の質)が上がった!そんなふうに思えるような、心に潤いを添える旅のアイデアをお届けします。
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花火と聞くと血が騒ぐ……というのが日本人かと。実は日本以外の国でもかなり花火イベントは多く、花火ファンに垂涎の大会も多数
日本の夏といえば花火。夏場だけでなく、日本で開催される花火大会の数は世界でもダントツに多いところをみると、日本人は花火好きといってもいいかもしれません。そんな花火大好きな国民性(?)なら、世界の花火師が腕を競う花火大会なんて、とても興味がそそられるのでは。残念ながら日本では現在開催されていませんが、ドイツのハノーファー、カナダのモントリオール、そしてマカオが“世界三大国際花火大会”といわれています。
マカオです。あのマカオ。夜のアクティビティのひとつとして、ぜひ!
国際花火大会の開催期間は通常1か月ほど。招待された世界の花火師が週末ごとに花火を披露します。日本でおなじみの花火大会と違うのは、音楽がありそれに合わせたショーであること。凝った仕掛けの合わせ技などが見られ、とても見ごたえがあります。招待されるのは各国で実績のある花火師さんばかり。日本で見られる花火とはちょっと違う花火のショーは、初めての人にも楽しめるエンターテイメントです。
さて。今回ご紹介するのは三大国際花火大会のひとつ、マカオ国際花火コンテスト。9月から10月の間、毎週末に出場国の花火がマカオの夜空を彩ります。
かつての花火(爆竹)文化について、マカオ博物館の展示。花火だけでなく、さまざまな歴史文化を知る手助けとなる展示が多く、筆者にとってマカオ博物館は萌えポイント
マカオには昔から花火文化があり、それには中国発祥の火薬がシルクロードを通って遠くヨーロッパまで渡り、ポルトガル人によってマカオにもたらされるまでの壮大なストーリーがあります。そのあたりはマカオ博物館で詳しくわかりますので、ぜひ行ってみてください。世界史好きなら興奮間違いなしです!
さておき。マカオ国際花火コンテストは2019年に30周年を迎えた歴史あるもの。会場は南灣湖のマカオタワー前と、アクセスも至便です。マカオタワーが見える場所であれば、タイパやマカオ半島からでも花火を見ることができますが、周辺のレストランなどで食事つきの鑑賞スポットを提供していることも。近くで見たい場合はチェックしてみましょう。ちなみに、ここ数年は日本の花火師さんが招待されており、好成績を残していますよ〜
音楽とレーザー、そして花火のコラボでぐいぐい魅せるのが海外の花火。日本ではあまり見られないスタイル
マカオ国際花火コンテストの場合、一晩に2組(2か国)がショーを披露します。始まる時間は21時と日本の花火大会の感覚でいくと遅いですが、ディナーを終えてゆっくりと鑑賞できる時間帯ともいえます。だからこそレストランなどでの鑑賞プランが多いのでしょう。実際の演目はそれぞれ20分程度ですが、「これ、なに待ち?」というアイドリングタイムがけっこうありますので、終わりまで鑑賞すると意外と遅い時間になる(2019年は23時近くになりました)かもしれません。マカオタワー周辺の公共の交通機関は終了後とても混雑することもあり、宿泊先へのアクセスを考えておくといいでしょう。
香港に負けず劣らずのマカオの夜景。夜景と花火を同時におさえられるスポットを見つけるのもいいかも!
マカオのきらびやかな夜景をもしのぐ、マカオ国際花火コンテスト。毎年恒例のイベントで、世界の花火ファンを魅了しています。日本からは直行便もあり、また、香港から高速道路でちょろっと行けてしまうマカオゆえ、世界三大国際花火大会であるにもかかわらず気軽に行けるのも大きな魅力。次の大会が待ち遠しいですね!
マカオ政府観光局:https://www.macaotourism.gov.mo/ja/
※2020年度(第31回)マカオ国際花火コンテストはコロナウイルス(COVID-19)対策のため中止となりました。
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2020/06/27)
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