マカオ料理ってなんだろう?

マカオへ行くことが決まったら、「なにを食べようか?」と楽しい悩みでいっぱいになることでしょう。マカオでは広東料理もポルトガル料理も、両方とも気軽に楽しむことができるからです。でもそれにもう一つ、忘れてはならないのが「マカオ料理」。日本ではきわめてマイナーで、知る人は少ないのですが、純粋なポルトガル料理とはちょっとちがう、マカオ独自の料理があるのです。旧宗主国の味を取り入れながらこの地に合うように発展を遂げた、植民地ならではのグルメです。

マカオ料理とポルトガル料理。この似て非なるもの マカオ料理とポルトガル料理。この似て非なるもの

ダイナミックな食文化の移動

なぜこのような“ハイブリッド”が生まれることになったのでしょう? それは、ポルトガルがアフリカ諸国、インド、東南アジア各地を植民地化したことによります。人と物資が移動するのに合わせて、さまざまな食文化も移動していきました。遠く大航海時代から、ヨーロッパの西の果てに位置するポルトガルを発った船が、各地のスパイスや調理法を取り込みつつ東の外れマカオまでやってきた――。そう考えると、人間の食欲とはなんと壮大なものだろうかと思いませんか!

おすすめは「カレークラブ」

マカオ独特の料理で代表的なメニューは「カレークラブ」と「アフリカンチキン」。カレークラブとは、カニのカレー風味炒め煮です。旧植民地だったゴアから伝わったといわれています。地元のカニを用い、本国ポルトガルでは使わないスパイスを使っています。カニのカレーといえばタイの「プーパッポンカリー」が有名ですが、あれほどエスニック寄りではなく、辛さもほどほど。カニの姿煮風なので、みんなで食べると盛り上がりますよ。

もう一つのおすすめ「アフリカンチキン」

「アフリカンチキン」は、ストレートな名前が示すとおり、アフリカの旧植民地から伝わったワイルドなメニューです。スパイスを多用するのは共通ですが、レストランごとに非常に調理のバリエーションが大きく、「これが同じ料理?」と思うほどです。汁気の多いもの少ないもの、ココナッツミルクたっぷりのもの、かなりスパイスが強めのものなどなど。それだけに、どのレストランの味が好みか食べ比べ甲斐がある一品です。ただしボリュームがあるので、こちらも一人よりも何人かで分け合うのがいいでしょう。

美食旅にうってつけのマカオはリピート必至です!

マカオにはこの他にも代表的マカオ料理があり、さらにポルトガル料理とマカオ料理の線引きが明確ではないものもたくさんあります。ビールやワインも充実していて、デザートも洋風・中華風ととりどり。飲みたい人もスイーツ派もばっちり満足できるのがマカオです。私もこの記事を書きながら、早く再訪したくなってきました……。マカオは経済発展が著しく、この先だんだんと物価が上がっていくと予想されます。マカオで美食を楽しむのは、今ですよ!