マカオを南下して、島部へ出かけよう

マカオという土地のイメージは、人によりまったく異なるものかもしれません。カジノと巨大ホテルのリゾートというきらびやかな一面と、歴史あるヨーロッパ調の街並みという魅力を併せ持っているのです。マカオ半島からバスに乗ってマカオ・タイパ大橋(全長2560m)を渡り、タイパ島へ渡ってみましょう。ここには、開発に忙しい埋め立て地区とはちがい、島ののんびりした暮らしが残っています。

眺望よし!マカオ、タイパ島のハウス・ミュージアムは地元の若者の絶好デートスポットでした 眺望よし!マカオ、タイパ島のハウス・ミュージアムは地元の若者の絶好デートスポットでした

コタイ地区の繁栄ぶりを横目に、街の散策へ

タイパ島はマカオでもっとも小さい島でしたが、南のコロアネ島とを埋め立てて結び、現在では、実質的にはひとつの大きな島のようになっています(埋め立て地は「コロアネ」の「コ」と「タイパ」の「タイ」を取って「コタイ」と名付けられました)。コタイ地区には超大型リゾートホテルが建ち並んでいます。いくらなんでもやりすぎでは……と心配したくなるほどの急速で大規模な開発ぶりに、しばし唖然。けれども少し北に目を転じて、タイパの村を歩けば、古き良き時代の面影を簡単に見つけることができるのです。

植民地時代の面影を見るならココ

その中の代表的な博物館、「タイパ・ハウスミュージアム」は、1921年に建てられた、ポルトガル人の官僚が使っていた邸宅群で、ウェディング用の撮影スポットの定番でもある、美しい建物です。ペパーミントグリーンのケーキのような外観に思わず顔がほころびます。1999年から内部を博物館として展示公開しています。

ミュージアムを出て景色を見渡すのは一興

ここの展示は、一棟一棟が別のテーマで往時の暮らしをしのばせる工夫がなされていて興味深いのですが、周辺の風景がまた独特なのです。地元の若者と思われるカップルが外のベンチに腰掛けて、大きな池越しに見渡せるコタイ地区のホテル群を眺めていました。彼らの目には、あのホテルはどのように映っているのだろう、と、寄り添う背中を見ながら思いました。外国人観光客を呼び込むための変貌を遂げているふるさと。それは彼らにとって、歓迎することなのか、抵抗を感じることなのか、観光客の一人である自分には量りかねます。ただ、ここが今も昔もデートスポットであることには変わりないようです。

マカオの多面的な魅力を見つけてください

マカオに来て、エキサイティングなホテルライフに少し疲れたら、タイパ島のハウスミュージアム辺りにちょっと立ち寄って、島に残る昔ながらの風情を感じるのも、旅の中のいいリセットになることでしょう。月曜休館、入場料5パタカ(約60円)、日曜祝日は無料です。