世界中の世界遺産好きが注目するマカオ

マカオは、1999年の中国返還以降、大きく変化を遂げています。大型カジノやホテルの建設ラッシュは言うまでもなく、2005年の「世界遺産登録ラッシュ」も、話題作りに拍車をかけました。この年、22の歴史的建築物と8箇所の(広場を含む)歴史的市街地区が、世界文化遺産に登録されたのです。つまりマカオの主要観光地域は、短時間で効率よく“世界遺産イッキ見”ができてしまう、世界遺産好きな旅行者にとっては夢のような町なのです!

マカオの世界遺産「盧家屋敷」で、東西文化のフュージョンスタイルに感激! マカオの世界遺産「盧家屋敷」で、東西文化のフュージョンスタイルに感激!

「盧家屋敷」は表通りとは別世界

100年以上続いたポルトガル統治時代に建てられた教会めぐりもステキです。しかしマカオはやっぱり東洋。中国の素晴らしい伝統と、西洋の(中国から見れば)新しい味わいを融合させた建築にこそ、この独特な成り立ちの町ならではのよさがあると思います。私のおすすめは、マカオ半島中心部にある「盧家屋敷」です。場所は、この地域をまわる基点となるセナド広場から徒歩5分ほど。外壁を新しいレンガとコンクリートで作っているため、入り口はとても小さくわかりづらいですが、この堅牢な外壁のおかげで、一歩館内に入れば外の喧噪がスッと遠のき、邸宅の見学にふさわしい落ち着いた気分になれるのです。

東西文化融合の申し子のような建物

「盧家屋敷」は、中国の実業家、盧華紹が1889年に建てた邸宅のあとを修復して公開したものです。典型的な中国様式の、2階建ての邸宅ですが、おもしろいのは、そこに装飾として西洋のステンドグラスを多用していること。それが悪趣味ではなくシックにまとまっているのです。花や植物や幾何学模様をパターン化させて用いている内装は、重厚でもありながら愛らしくて、この建物自体が本当に第一級の美術品だと感じさせます。

どこに目をやってもうっとり……!

小さい建物なので、サッと見終わってしまいそうですが、ふと目を上げて天井を見たり、ふと今出てきた戸口をふりかえってみたりしたときに、そこにもさりげなく細かい装飾が施されていることに気づき、また感激を新たにするのです。中央に吹き抜けを配したロの字型の建築は、中国の建築スタイルです。この吹き抜けから太陽の光が真下に降りそそぎ、ウチとソトの区別がつかなくなるようなおもしろさがあります。暗がりの窓には木の透かし彫りで「富貴栄華」という四文字がずらりと並びます。その大きな堂々たる漢字を見ていると、豪商だった盧氏に思いを馳せることになるでしょう。

世界遺産の町へ、行ってみましょう

ここは英語と広東語の無料ガイドツアーもあり、ツアーに参加すれば2階の見学もできます。1階を見て建物の雰囲気が気に入ったら、ぜひ2階まで上がってみてください。さらに美しい装飾と、目の位置を変えて1階を見下ろす楽しさを味わえますよ。開館は9:00〜19:00、入場無料、月曜休館です。盧家屋敷の周りには、カテドラル、聖ドミニコ教会と世界遺産が集まっています。もちろん基点のセナド広場も世界遺産ですよ!