名実ともに「マカオのシンボル」へ行ってみよう

マカオで写真撮影・その2からの続きです。聖ポール天主堂跡は、まさにマカオのシンボル。マカオにある世界遺産の代表的存在ともいえます。日中は観光客でごった返していますが、夜になると人ごみも落ち着き、ゆっくりとこの数奇な運命の建造物を鑑賞できます。火災により大部分が焼失しつつも、正面部分だけが倒れずに焼け残るというドラマを持った天主堂跡。明るい陽の光のもとでは、ただただその歴史が胸に迫るばかりでしたが、ライトアップされた壁面を見上げると、より建築そのもの、“物質”としてのダイレクトな量感がはっきりとわかるのです。昼と夜、ぜひ両方見に行かれることをおすすめします。

街灯を入れ込み、モノクロ撮影した聖ポール天主堂跡 街灯を入れ込み、モノクロ撮影した聖ポール天主堂跡

ここでもいろんな撮影にトライ

さて、ここのライトアップは、白いライトで全面を照らし、オレンジ色の街灯が補助的に照らしています。派手さはいっさいありません。真正面から撮り、かなり角度をつけて撮り、クラシックな形の街灯を入れ込んで撮り、さまざまな試みをしてみます。やがて、「これだけの存在感には、“色”は不要なのでは」と思い、モノクロ撮影もやってみました。モノクロでは、建築の力がくっきり際立って見えました。

暗がりへ回るのも、視点が移動しておもしろい!

また、正面の左側を通って背面に回り込むと、「“裏”天主堂跡」が撮れます。ここからの風景は、昼間だと何も感じませんが、夜だと意外なほどの暗さと、ぬっと立った巨人のような“裏”天主堂跡の姿にハッとするのです。さらに、遠くには、前回分でご紹介したグランド・リスボアの派手なイルミネーションが。巨人がイルミネーションを見ているような構図をねらって撮影。新旧の対比がおもしろいですよ。しかし、この辺りには、日中よりは酔っ払いなども出歩いているので、十分注意してください。

短時間の滞在ではもったいないですよ!

マカオの夜の撮影スポットを、いくつかご紹介しました。どの町であれ、時間帯、季節、年月を変えて再訪してみる旅というのはおもしろいものです。旅行者にとって、マカオの夜景撮影の醍醐味は、「ポルトガル統治時代という歴史」と、「賭博業の町といういかがわしさと哀愁」ではないかと私は思います。昼間には見えなかった、マカオの独特なムードを感じるために、時間をたっぷりとって出かけましょう!