灯台と礼拝堂は世界遺産です

前編からの続きです。ギアの丘の中腹は、松山市政公園と呼ばれる市民公園です。ロープウェイの駅を降りて徒歩10分ほどで、ギアの灯台と、その横に建つ礼拝堂に着きます。この丘は、ポルトガル統治時代には要塞として使われていたため、今も大砲が置かれています。灯台と礼拝堂は白とクリームイエローに塗り分けられた、童話の世界のようなかわいい建物です。しかし灯台は南シナ海沿岸で最古、しかも現役の灯台であり、礼拝堂内部のフレスコ画は歴史的価値の高いものなのです。ただかわいいだけではなく、マカオ半島を代表する世界遺産のひとつなんですね。

青空だったらさらに写真が映えることでしょう 青空だったらさらに写真が映えることでしょう

壁に残るフレスコ画は胸に迫る感動……!

ここまで来たら、ぜひ、礼拝堂に入ってみましょう。ここは、1622年に建てられた、聖母マリアを祀る礼拝堂です。約300年前の貴重な壁画をたっぷりと堪能できます。素朴で柔らかいタッチのフレスコ画は、純粋な宗教心と美術への追求心を感じ取れる壁画なのです。天使や植物を描いた線は、見る人の胸に迫るような独特の魅力があり、時間の経つのを忘れてしまいそうになりました。

壁画は撮影禁止。お忘れなく!

西洋と中国の絵画技法やモチーフ(獅子など)が混合した、まさに東西融合文化の華ともいえる壁画なんですよ。発見されたのは1996年だそうです。300年前のすばらしい芸術が、わずか20年前に発見されたのですね。ただし堂内の撮影は禁止です。個人ブログなどでフレスコ画の写真をあげている人がいますが、くれぐれも真似しないでください。けれども、ずんぐりとした愛らしい灯台と礼拝堂の二つが並んでいる様子そのものも、とてもフォトジェニックなんです! 晴れ渡る青空の下や夕焼け空で撮影したら、さぞ映えることでしょう。

多彩な魅力を持つギアの丘へ、ぜひ!

私の考えるギアの丘の魅力、それは「ロープウェイや二龍喉公園など、アプローチそのものが楽しい」、「マカオ市民の運動好きを実感」「要塞、灯台、礼拝堂と、ポルトガルとのつながりを再認識する」、そしてハイライトの「壁画に感動」。これらに尽きると思います。お天気のいい日を狙って、ぜひ行ってみてください。蒸し暑い日でも、頂上では気持ちのいい海風が待っていますよ!