世界遺産が大好きなあなたは、マカオへ是非!

マカオに30箇所ある世界遺産のうち、最も北にあるのはどこでしょう? 正解は「カモンエス広場」。カモンエス公園という広い公園の一角にある広場が、世界遺産に登録されています。ちなみに同公園内には、他にも「カーサ庭園」と「プロテスタント墓地」という世界遺産もあります。マカオは、世界遺産ハンターさんにとって本当に夢のような場所ですよね! では、公園と広場の名前となっている「カモンエス」とは何のことでしょうか。

マカオの「カモンエス広場」で、歴史に思いを馳せるひととき マカオの「カモンエス広場」で、歴史に思いを馳せるひととき

ルイス・デ・カモンエスをご存知ですか

ポルトガルの詩人ルイス・デ・カモンエス(カモンイスとも)は、16世紀に東西の海を股にかけ、波乱に富んだ生涯を送りました。軍人としてアフリカやインドに赴き、戦闘に加わった後、マカオに士官としてやってきました。そしてこのマカオで、彼自身の最高傑作である長編叙事詩『ウズ・ルジアダス』を書き始めたといいます。武勇にも優れながら、文学的才能にも恵まれた人物だったのですね。

胸像を探してみましょう!

マカオでは、このカモンエスを記念したモニュメントを見ることができます。カモンエスがマカオに滞在していたのは1557年から1559年のたった2年間でしたが、“代表作『ウズ・ルジアダス』を創作するインスピレーションを得た土地”という自負が、マカオにはあるようです。カモンエス広場には立派な胸像が置かれているし、ご存知の通り、公園と広場に名前もついています。また、セナド広場の向かいに建つ「民政総署ビル」の中庭にも、カモンエス広場のものより背は低いものの、やはり胸像が置かれているんですよ。

東と西をダイナミックに結んだカモンエス

マカオとカモンエスとの結びつきにピンとこない人でも、有名な詩句「ここに地果て、海始まる」は聞いたことがあるかもしれません。これがまさに『ウズ・ルジアダス』の中の一節なのです。これは、ポルトガルの西端にあるロカ岬のことを詠んでいます。ポルトガルの詩人ですから、ユーラシア大陸の西の果てを詠むのは必然であり宿命であったかもしれません。しかし、その長大な詩を創作し始めたのが、当時の西洋人にとってある意味で“東の果て”とも思えるマカオの地だった……と知ると、なんだか旅のロマンもひとしおに感じられませんか? 世界遺産めぐりの忙しい旅の中、西の果ての詩人に思いを馳せるひとときを、この広場で過ごしてみませんか。