エスカレーター、徒歩、どちらを選ぶかはあなた次第……

「マカオ、『モンテの砦』の頂上へは徒歩で行く価値あり?!」前編からの続きです。聖ポール天主堂跡からモンテの砦の頂上までは、たいした距離ではありませんが、蒸し暑いマカオでの階段上りがなかなかキツいのです。私は上り始めてすぐに「失敗した。道を間違えた」と気付きました。しかし今さら引き返すのも悔しいので、意地で歩きました。足腰にこたえましたが、足で踏みしめてみると、たしかにここが堅牢な砦だったという雰囲気を、重々しく感じられるのです(やや、負け惜しみ)。疲れている方は、迷わずエスカレーターでどうぞ。

このゲートをくぐったら、もうひとがんばり このゲートをくぐったら、もうひとがんばり

マテオ・リッチの銅像にしばし足を止めます

砦への階段を上り始める前の公園に、マテオ・リッチの像を見つけました。これも今回の偶然の収穫。中国スタイルの着物を着込んで筆を持った、ハンサムな西洋人の像を、最初は誰だろうと不思議に思いました。希望にあふれた表情の、知的な顔。案内板に「マテオ・リッチ」と記されていました。マテオ・リッチは、16世紀後半から17世紀初頭にかけて活躍した、イエズス会の宣教師です。イタリア人のマテオ・リッチは、インドのゴアに派遣されたあと、中国への宣教を熱心に行いました。

よく見るとなかなかハンサムなんです よく見るとなかなかハンサムなんです

中国風の装束に注目しましょう

マテオ・リッチは、中国大陸への布教活動を本格的にスタートする前に、まず1582年からマカオにしばらく滞在し、中国語と中国文化を学んだのです。当時、ヨーロッパの人間にとって、アジア進出の拠点となる土地がマカオだったのですね。マテオ・リッチは中国で大変有名な宣教師であり学者でもあります。けれども、いわゆる短期留学のようにして滞在していたマカオに、このように立派な銅像が作られていることは意外でした。マカオの人々の誇りを感じる銅像です。ここは、観光客の記念撮影スポットにもなっています。

皆さんがんばって上っています 皆さんがんばって上っています

趣のある石造りの砦を楽しみましょう

中国大陸、ポルトガル、オランダ、そしてイタリアなどからも、東西の人々がさまざまな思惑で上陸し、暮らしてきたマカオ。モンテの砦を一歩一歩踏みしめて上るごとに、東西の歴史へと想像力がふくらんでいきます。実際はちょっとしんどいのですが、それでも一度は、徒歩で頂上まで行ってみる価値がありますよ!

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