飛行機のアップグレードとはかなりイメージがちがいますが……

前編からの続きです。香港〜マカオ間のフェリーの、クラスによる違いで、次に挙げられるのは、優先的に乗船・下船の案内をしてもらえることです。乗船のときはスタッフがスーツケースなどの荷物を荷物棚に整理してくれるし、下船のときはスーパークラスの乗客が下船してからエコノミークラスの扉は閉められたままなのです。また、乗船開始時刻まで時間が余っていたり、濃霧などで遅延が出ているときなどは、スーパークラス専用待合室で雑誌や新聞を読んでいることもできます。といっても簡素なもので、空港のラウンジをイメージしていると失望しますから注意してください。船内にも無料の新聞が用意されています。そして最後に大きな特徴として、座った途端に軽食が配られるということが違います。

この程度の軽食が食べられます この程度の軽食が食べられます

軽食サービスは、うれしいような、そうでもないようなお味

私が乗ったときの軽食は、「鶏肉のシチューがけごはん、ヨーグルト、ジュース」「トマトスープマカロニ、ヨーグルト、ジュース」「クロワッサン、フルーツ盛り合わせ、ジュース」「クロワッサン、マフィン、クッキー、水」といったものでした。フルーツやジュースはおいしかったのですが、あとは取り立てておいしいというほどのものではありません。もし空腹だったらうれしいと思うでしょうね。軽食の他に、スタッフに頼めば、コーヒーや紅茶などのドリンクももらえます。

結論。アップグレードに価値は、ある? ない?

さて、このように比較してみて、エコノミークラスとスーパークラス(ターボジェット社での呼び名です)、上位クラスにアップグレードする価値はあると思いますか? 私の結論は、「以前は価値ありだったが、今はもうない」です。差額約1000円なら、快適でちょっとだけ贅沢な気分に浸れるスーパークラスは旅のいい思い出になりました。しかし今は、いくらなんでもサービスの内容に照らしてみて、料金を取り過ぎだと思います。

来年末に橋が完成したら、フェリーの運命やいかに

もっとも、2016年12月には香港とマカオを結ぶ世界最長の橋が完成するとのことですね。これが完成したら、香港〜マカオの移動手段としてフェリーを選ぶ旅行者は激減することでしょう。もしかしたらフェリー自体がなくなってしまうかも? スーパークラスの激しい値上げは、橋の完成までの間に取れるだけ取っておこうという、最後のひと稼ぎなのかもしれません。そういう意味では、記念にフェリーのスーパークラスに乗っておくのも、一興ともいえますね。