「国境を越える」ことには憧れが強いものです

島国に住む私たちにとって、「国境」は一種格別な響きを持つものではありませんか? 国境を越えること、しかも「陸路で」越えることは、いっそう旅心を誘いますよね。それでも、政情が不安定な国同士を陸路で国境越えするのはなかなかハードルの高いものです。学生のあなたが、陸路での国境越えに初めて挑戦してみたいのであれば、簡単で安全な「マレーシア・シンガポール国境越え」をおすすめします。

学生におすすめの旅行先〜マレーシアとシンガポール間で「陸路国境越え」を体験 学生におすすめの旅行先〜マレーシアとシンガポール間で「陸路国境越え」を体験

今だから笑って話せる国境越え失敗談

実は私の長男が大学3年生のとき、一人旅で初めて陸路の国境越えをしたのです。国境越えのハウツーはすでにさまざまな媒体に出ていますから、今回は生の「失敗談」をご紹介しましょう。マレーシアだけを旅するつもりでいた長男は、滞在中にふと思い立ってシンガポールまで行ってみることにしました。ジョホールバルから国境越えのバスに乗ろうとしていると、通勤客らしい人々が大勢走って乗り込んでいくので、自分もなんとなく一緒に走り込みました(毎日国境を越えて通勤する人が大勢います)。バスのカーテンが閉められ、いつ国境を越えたのかわからないうちに、シンガポール側に着いてしまいました。なぜか運賃は払わずじまいだったそうです。通勤客と一緒に走り込んだせいで、どさくさに紛れてしまったのかもしれません。

「旅は道連れ世は情け」を地で行く展開に

バスを降りてから無賃乗車だったことに気付きました。ここがシンガポールのどの町かもわかりません。ともかく中心部に行こうとして、通行人の若い女性に中心部行きのバスの停留所を尋ねると、「私もそのバスに乗るから」と言って一緒に連れて行ってくれたそうです。バス車内で、シンガポール・ドルをまったく持っていないことを思い出しました。その女性が払ってくれようとしましたが、ちょうどそのときバスに乗り込んできて、話を聞いたおばあさんが、なぜか長男の分の運賃を払ってくれたそうです。無事に中心部まで着き、やっと両替をして半日ほど観光ができたということです。

教訓を胸に、いつか旅のベテランになりましょう

まったく、我が息子ながらお恥ずかしい失敗のくり返しです。親切にしてくれた皆さんにお礼を言いたいところですが、旅は案外こんなふうにして進んでいくというケースもあるんですよね。このエピソードから息子が得た教訓は「旅先に親切な人はいるものだ」…。いえ、それもそうですが、何よりも「事前に両替ができる場所を調べておくこと」ですね。両国ともに、国境を越える前と越えたところに両替商がいくつかあります。日本国内と同じ感覚でむやみに歩き出さず、落ち着いて周りを見回して行動してください。マレーシアとシンガポール、似ているようでも「やっぱりちがう国へ来た!」と実感できる体験に、必ずなりますよ!