マレーシア在住日本人も通う「東京豚骨拉麺ばんから」

マレーシアの日系ラーメン、その2からの続きです。その名も東京発の「東京豚骨拉麺ばんから」は、2014年1月にKLCC地区の「アベニューK」に第1号店を開いた後、翌年10月には2店舗目をクアラルンプールの南西にある巨大ショッピング・モール「ミッドヴァリー・メガ・モール」にオープンさせています。こってりした「とんこつ」「豚骨醤油」の2種類のスープが人気で、週末には満席になることもあるとか。テーブルには皮をむいたにんにくがあり、備え付けのマッシャ―を慣れた手つきで使う、常連らしきお客さんも見かけます。「ばんかららーめん」が23.80リンギ(約666円)。
◆「東京豚骨拉麺ばんから」ミッドヴァリー店
Lot T-028, 3rd Floor, Mid Valley Megamall, Mid Valley City, Lingkaran Syed Putra
59200 Kuala Lumpur

イスラム圏のはずのマレーシアで、なぜか日本の豚骨ラーメンがブーム(その3) イスラム圏のはずのマレーシアで、なぜか日本の豚骨ラーメンがブーム(その3)

シンガポールから飛び火した、日系ラーメン・ブーム

こうした日系ラーメンブームは、わりと最近の現象のようです。アジア各地の経済情報などを発信しているNNAの『アジア通』2013年9月号でも、注目ニュースとして「日系ラーメン店が積極出店、3年で計30軒」と日本のラーメン店の進出が取り上げられていました。隣国のシンガポールで日系のラーメンが注目されるようになり、やがてマレーシアでも人気が出たようです。マレーシアの人のなかには熱狂的なラーメンファンもいるようで、各店のラーメンの特徴やお店の様子がとても詳しくブログで紹介されていたりします。 

日系ラーメン店で、ちょっと異質な日本食体験

せっかくの海外旅行なのだから、旅先で日本食は食べない、という考え方もあります。しかしわたしは、実際に食べ歩いて、日本のラーメンがマレーシアでちょっと変わった受け入れ方をされているのを見ておもしろいと思いました。お店によっては、マレーシアのお客さんの好みに合わせて、海外だけのオリジナル・メニューを開発したりもしているということですから、日本で知っているお店でも何か発見があるかもしれません。マレーシアに来て、ちょっと日本の食事が恋しくなったときに立ち寄ってみるのもよいのではないでしょうか。
<参考>『マレーシア日本食品消費動向調査』(JETRO、2012年)、NNA倶楽部会報『アジア通』2013年9月号。