ドリアンが「果実の王様」とよばれるわけ

ドリアンの続きです。しかし、においが嫌われる一方で、熱烈なドリアン愛好家がいるのも事実。俗に「女房を質に入れても」食べたい、と言われますが、房に分かれている黄色い果肉は、ねっとりしたクリームチーズのような食感で、おいしいものに当たれば止められなくなるそうです。臭気にもかかわらず味がよいのが、ドリアンが「果実の王様」とよばれるゆえんとか。シンガポールにイギリスの植民地を築いたスタンフォード・ラッフルズはマレー語にも堪能で、マレー半島の自然を愛し、現地事情にも通じていた人物でしたが、ドリアンだけは苦手で、ドリアン売りが来ると「頭痛がする」と言って二階に駆け上がったそうです。

海外旅行なら、日本よりもずっと安く楽しめる! 熱帯の「果物の王様」ドリアン(後篇) 海外旅行なら、日本よりもずっと安く楽しめる! 熱帯の「果物の王様」ドリアン(後篇)

季節には、ドリアンのにおいが漂う街角

ドリアンの旬は、マレーシアでは6〜8月と、11〜2月だそうです。この季節になると、郊外のドリアン農家から軽トラックで運ばれてきて、町にはドリアン専門の屋台が並びます。なにしろ山積みのドリアンですから、付近一帯がドリアンの独特のにおいでいっぱいになります。マレーシアにはドリアン農園を経営している農家がありますが、需要を満たすには足りずに、タイやインドネシア産のものも出回っています。お隣のシンガポールでは、自国ではほとんど取れないのですがドリアン・ファンは多いので、マレーシアなど近隣の国から輸入しています。果物にしては高価なのは、需要と供給のバランスがうまく取れていないからのようです。

ドリアンとお酒の危険な関係

おいしいドリアンは、果実のおしりから濃い香りがするそうですが、旅行者はお店の人に選んでもらいましょう。なたのような刃物で固い殻を割って、中の果肉を取り出してくれます。ホテルには持ち込めないし、ひとつあたりの量も結構多いので、ドリアンを食べるなら、こういう屋台か食堂で売っているパックのものを食べるのが手軽です。前後にお酒を飲むと、胃の中でドリアンの発酵が進んでたいへん苦しいそうです。お気をつけください。