日本の中華料理、マレーシアの中華料理

「中華料理がおいしいマレーシア」その1からの続きです。中国の国外で一番知られている中華料理は、広東料理だそうです。19世紀後半以降、人口が増えすぎたため、この地域出身の人びとがアメリカや東南アジアなどに移民したことによります。日本の中華料理店も広東系が多いそうですが、もうひとつ、第二次世界大戦中に旧満州地域に住んでいた人びとが帰国して伝えた、中国東北部の料理もあります。移民で成り立ったマレーシアでは特に中国南方の福建、広東出身が多いので、この地方の料理が豊富にあります。マレーシアで「何を食べたい?」と地元の人にきかれて「中華料理」と答えたら、たぶん「どこの中華料理?」ともう一度聞かれるはずです。それでは、マレーシアで食べられる、中国の地方料理の数々を紹介しましょう。

食べ歩き目的の海外旅行 おすすめは中華料理がおいしいマレーシア(その2) 食べ歩き目的の海外旅行 おすすめは中華料理がおいしいマレーシア(その2)

こってり味の福建風焼きそば「福建炒麺」

マレーシアの華人(中国系の移民の子孫)で一番多いのは、福建省出身の福建人です。福建料理でもっともよく見かけるのは、福建炒麺でしょう。その名の通り福建風の焼きそばのことで、屋台のメニューなどにあります。うどんのような米麺や中華麺のミックスに、もやしなどの野菜や豚肉、小えびなどの具を炒めて、とろみのある、たまりしょうゆを搦めたらできあがり。好みで唐辛子しょうゆや、チリソースなどの薬味を使いますが、わたしにはしょうゆ味だけでも十分、という感じです。強火のコンロの上で中華鍋を振っているお店があれば、のぞいてみましょう。

マレーシア中華代表「肉骨茶」も福建系の味

「肉骨茶」はクアラルンプールの海の玄関、クラン港発祥といわれる料理で、「バクテー」と読みます。骨付きの豚肉を数種類の薬草が入ったスープで煮込んだ中華風ポークシチューといったもの。きつい肉体労働をしていた苦力たちが朝食にしたそうですが、かれらの多くが福建系だったので、味付けは福建風といわれていますが、もはや全国区の名物。お隣のシンガポールでもとても好まれている料理です。その3に続きます。