クアラルンプールに多いのは広東料理

「中華料理がおいしいマレーシア」その2からの続きです。マレーシア華人(中国系の移民の子孫)全体で、もっとも多いのは福建人ですが、首都クアラルンプールでは広東出身が多数派。よって、クアラルンプールの中華料理は広東料理の系統の店が多いといわれています。もっと細かく分類すると、「広東料理」はこの地域の料理の総称で、広州料理(広州は広東省の省都)、順徳料理、東江料理(客家料理)、潮州料理の四つがあるそうです。「食は広州にあり」の食の都だけに、いろいろな料理があります。

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広東料理の代表は「飲茶」

広東料理の代表格は、なんといっても飲茶でしょう。日本では「ヤムチャ」と広東風に読みますが、マレーシアでは「点心」 Dim Sum(ティムサム)といいます。メニューを片手に選んでもいいのですが、せいろに入った蒸し立ての点心をワゴンで運んでくるお店なら、説明を聞きながら好きなものを選ぶことができます。焼売やえび餃子など、日本でもおなじみの点心もありますが、地元のお客さんに人気のあるのは、ポーク・リブを豆鼓と蒸した「鼓汁蒸排骨」や、「蒸鳳爪」(お店によって名前はいろいろですが、chicken feet でメニューから探せます)など。いずれも、ちょっとしたお店でも一品260円程度なので、グループで出かけて分け合うとお得です。ほかに「腸粉」(チョンファン)という上新粉のクレープもたいへん好まれる一品です。

マレーシア風おでん、客家料理の「醸豆腐」

日本ではあまり見かけないのが、客家の料理。客家は北方の漢民族ですが、戦乱を避けて中国国内を移り住みながら暮らしてきた人びとです。ユネスコの世界遺産にも登録された「福建土楼」にみられるような独特な生活形態で知られます。醸豆腐(ヨントーフー)は、厚揚げや油揚げなどの練り物を中華風のスープで煮たもので、日本のおでんを連想します。マレーシアでは苦瓜や唐辛子、オクラなども具材に使われますが、これは中国本土のもともとの醸豆腐にはないようです。その4に続きます。