海南料理といえば、「海南チキンライス」

「中華料理がおいしいマレーシア」その3からの続きです。海南島は中国の南部、東シナ海の島です。海南島出身の海南人は、華人(中国系の移民の子孫)のあいだでは料理上手で知られています。マレーシアやシンガポール、タイなどに移住した海南人が、地元では家庭料理として食べていたものをアレンジして出したのが海南チキンライス。日本の洋食屋さんで出てくるケチャップ味のものではありません。「鶏飯」(チーファン)と書きますが、ゆでた鶏を、鶏のスープで炊きこんだごはんにのせて、たれで食べる素朴ながら味わい深い一品料理です。屋台やフードコートなどでも人気のメニューです。スープがついてきますが、有名店でもセット420円ほど。シンプルなだけに鶏の味とゆで方が決め手ですが、放し飼いの地鶏や、味の落ちないように去勢した鶏をつかっているお店もあります。鶏を焼いたものもあるので、お好みでどうぞ。

食べ歩き目的の海外旅行 おすすめは中華料理がおいしいマレーシア(その4) 食べ歩き目的の海外旅行 おすすめは中華料理がおいしいマレーシア(その4)

専門店もある潮州料理の「潮州粥」

潮州は広東省にあります。東側が福建省に隣接していて、人びとは潮州語を話すため、そのエリアからの移民が多かった東南アジアでは、広東とは別に扱われています。タイの華人に潮州人が多いのは有名ですが、マレーシアにも潮州人は多く、潮州料理の専門店もあります。海産物に恵まれた地域で、ふかひれのスープや燕の巣などの高級食材も知られていますが、町なかでよく見かけるのは潮州粥のお店。お米の粒を感じる白粥に、いろいろなおかずを選んでのせて食べる潮州粥は、あっさりした軽食として人気があります。お値段は130円ほど。地元では「潮州」 Teochew(テオチュー)と発音されます。ちなみに広東風のお粥はお米がとろとろにとけたもので、ごま油や揚げたまねぎを薬味にして食べます。

いろいろな味が楽しめる海鮮料理

見た目の豪華さで外国人旅行者に人気があるのは、海鮮料理です。まるで水族館のように水槽が並ぶお店で、好みの魚と料理法を選んで注文します。ロブスターやカニなどの甲殻類もあれば、ガルーパやマナガツオなどの魚もよく使います。季節になると、上海ガニも並びます。シェフによって広東風、香港風など得意な料理法も違うので、聞いてみるとよいでしょう。同じ魚でも、蒸してあっさり仕上げたり、胡椒をきかせたり、ぴりりと唐辛子をきかせたりといろいろな楽しみ方ができます。その5に続きます。