美術品としても価値があるイスラム圏の織物

「テキスタイル」展示室では、各地のムスリムの服飾文化を知ることができます。また、ペルシャやトルコなど、じゅうたんの産地として有名な場所もイスラム圏ですから、植物をかたどった文様などにもイスラム美術の影響が見られます。特に中東では、基層に遊牧民の文化があるため、織物が生活の中でも重要視されていて、壁飾りや敷物などに用いられ、富や社会的地位を示すものでもあったようです。日本ではなかなか目にすることのない、中央アジアの絣の展示なども興味深かったのですが、現在私たちがペイズリーとして知っている勾玉状の模様の起源がインドの北部にあるカシミールにあったことを、この美術館の展示で知りました。

イスラム世界の美術と歴史を知る イスラム美術館(後篇) イスラム世界の美術と歴史を知る イスラム美術館(後篇)

見学するときに気をつけること

マレーシアの施設全般に共通しますが、館内の冷房は強力です。特に足元が冷えるので、カーディガンやスカーフなど羽織るもの以外に、足元の対策をしておくと安心です。冷房が苦手なわたしは、ハイソックスやレッグズウォーマーなどで足を守っています。また、館内は3万平方メートルという広さですので結構歩きます。足に負担の少ない、歩きやすい靴での見学をお勧めします。

中東料理のランチが人気のレストラン

館内を歩き疲れたら、手入れの行き届いた庭園を望む併設のレストランでひと息入れましょう。市中の食堂に比べると安いとは言えませんが、ビュッフェ・スタイルの昼食や、セット・メニューなどが旅行者には人気があります。シリア、レバノン、ヨルダン、パレスチナ、トルコ、エジプトなどの中東・湾岸諸国の料理が楽しめます。メニューに簡単な説明があったり、ビュッフェの料理のひとつひとつに料理名が書いてあったりするので、後で調べたりするのに便利でした。気に入った料理があれば、覚えておいてまた注文できますね。月曜日は休みです。

隠れた名所、ミュージアム・ショップ

美術館の展示よりも楽しめた、という人もいるほど充実しているのがミュージアム・ショップです。特に書籍コーナーの歴史や美術に関する本の品ぞろえは、おそらくクアラルンプールでも有数でしょう。テーマを絞ってあるので、市中の書店よりも点数が多いかもしれません。そのほか、イスラム美術のモチーフをアレンジした文房具や小物、イスラムとかかわりのある国ぐにゆかりの生活雑貨などもそろっていて、町なかでは見つからないおみやげ探しにもよい場所です。

関連情報

Islamic Arts Museum Malaysia
住所 Jalan Lembah Perdana 50480 Kuala Lumpur, Malaysia
Website: www.iamm.org.my
開館時間 10:00〜18:00(日〜土)
入館料 12リンギ