国内の野焼き・森林火災にも悩むマレーシア

西マレーシアとよばれるマレー半島と、サバ州・サラワク州のあるボルネオ島(カリマンタン島)では少し時期がずれますが、マレーシアは5月から10月ごろにかけてヘイズに見舞われます。ヘイズは、主にインドネシアのスマトラ島やカリマンタン島における野焼きや森林火災が原因といわれています。しかし、ジャングルが豊富なマレーシア国内でも野焼きは行なわれており、乾季は大気の汚染が悪化しやすい時期です。

怖い? 乾季のシンガポール、マレーシアではヘイズ(煙害)に注意 その3 怖い? 乾季のシンガポール、マレーシアではヘイズ(煙害)に注意 その3

大気の汚染状態はAPIで表示

マレーシア環境省は、API(Air Pollutant Index)という大気汚染指数で大気の状況を計測しており、0〜50「良好」、51〜100「軽度の汚染」、101〜200「不健康」、201〜300「非常に不健康」、301以上「危険」で、シンガポールと同様、101以上が要注意とされています。過去の例では、1997年にボルネオ島にあるサラワク州クチンでAPI 839を記録、政府は10日間の非常事態を発令しました。また、2005年には半島マレーシアでAPI 500以上が観測され、クアラ・スランゴールやポート・クランなど、マレー半島西海岸地域で非常事態が宣言されています。最近では、記録的なヘイズに見舞われた2013年6月に、マレー半島南端のジョホール州でAPI 700が観測されるなど各地で大気の状況が大幅に悪化し、首都クアラルンプール周辺やマラッカなどでは学校の休校措置がとられたのが記憶に新しいところです。

こんな症状に気をつけて

実はわたしは、ヘイズ被害がひどかった1997年にインドネシアのスマトラ島にいたことがあります。また、やはり汚染数値の記録が最高値に達した2013年に、マレーシアに居合わせたこともあります。そのときの経験では、煙で目がしばしばして、のどが痛み、目や鼻がむずむずしてきて頭痛が始まりました。もともとアレルギー体質でかぶれやすいせいか、肌にも反応があり、細かい発疹が出てかゆくなりました。ちょうど日本で花粉症のときに起きるような症状です。2013年は、呼吸器や皮膚の異常を訴える人が続出して、病院を訪れる人が一気に増えたとマレーシアの新聞が報じていました。(その4に続く)