KLから30分ほどのリゾート?

マレーシア、クアラルンプール郊外にある「ザ・マインズ・リゾート・シティ」をご存じですか? 約400万平方メートルもの広大な土地に、遊園地や高級ホテル、ショッピングセンターなどを備えた、複合型リゾート&テーマパークです。とはいっても、マレーシア旅行中、首都クアラルンプールにも観光スポットがたくさんあるのに、わざわざバスや電車でここへ遊びに来る旅行者はあまり多くないかもしれません。「ひょっとしたら穴場?」 期待を胸に、KTMコミューターで向かってみました。

常夏のクアラルンプールで雪遊び体験 常夏のクアラルンプールで雪遊び体験

「マインズ」の由来は「錫」鉱山だった

スルダン(Serdang)駅に降りると、KLとは明らかにちがう空気が流れています。郊外特有のつかみどころのない土地の使い方をちょっと新鮮に感じつつ、歩くこと10分ほどで到着。ショッピングセンターを人工の川が流れ、遊覧船がたくさん停まっていました。この船はウォータータクシーという名前で、ショッピングセンターの外の人造湖まで続いています。この土地は、もとはマレーシアの特産品である錫(すず)の鉱山でした。これが「マインズ」の名称の由来ですね。閉山後の跡地に人造湖を整え、アミューズメント施設としてオープンしたのです。

どことなく適当な経営状態のようですが……

ホテルにも買い物にも用がなければ、夕方から夜の限定営業の遊園地「マインズ・ワンダーランド」へ行ってみましょう。とはいえ、某有名テーマパークのような完璧なる夢の世界を期待していくと、その大雑把な作りにびっくりすることでしょう。いろいろなアトラクションが、作りかけだったり故障中だったりしていて、本当にやる気があるのかと不思議になってきます。けれども周りの家族連れやカップルは、みんな笑顔で楽しげ。ここは明るいうちから来るよりも、暗くなってライトアップや噴水ショーなどを楽しむのが正解のようですね。

“本物の雪”という触れ込みはホント?

あまりに広くて到底まわりきれないので、暑さに参っていた私は「本物の雪が体験できる」という触れ込みの「スノーハウス」へ行ってみました。入り口で防寒具(ファッション性は期待できません)を借りて着込み、中へ入ると……、まあ、たいしたものではありません。どう見てもシャリシャリとした「人工の雪」でした。ゆるい傾斜の雪の滑り台が人気でした。マレーシアの人には、(たとえ人工でも)雪の降る寒さは新鮮なようですね。

南国のゆったりした気分でどうぞ!

私はもっと迫力あるマシーンの置かれた遊園地を期待していったので、なんとなく当てが外れてしまいました。しかし、夕涼みがてらのんびり繰り出して地元の人たちと夜を過ごすという、ゆったりした楽しみ方はできると思います。作りかけや故障中の連続に初めはがっかりしても、やがて日が落ちてしまえば、「まあいいか」と、周りのマレーシア人と一緒に笑顔になるのでした。遊園地の営業時間は、火曜から金曜は18時から23時、土日は17時から23時です。