1930年代には流行の最先端だった建物

セントラル・マーケットその3からの続きです。セントラル・マーケットの建物は、1936年建築の歴史的建造物です。1910年代から30年代にフランスを中心にヨーロッパで流行したアール・デコ様式で、正面玄関の階段状のアーチや壁のモチーフが特徴です。当時のマレーシアはイギリスの統治下にあったので、ヨーロッパで流行った建築様式が早く持ち込まれたのでしょうね。セントラル・マーケットの正面には、マレーシア政府観光局の設置した記念碑があります。

お土産ショッピングに外せない、クアラルンプールの「セントラル・マーケット」 その4 お土産ショッピングに外せない、クアラルンプールの「セントラル・マーケット」 その4

セントラル・マーケットの歴史

この辺りにはもともと、野菜や肉、魚などを扱う生鮮市場がありました。セントラル・マーケットの入り口にある“SINCE 1888”という文字は、その市場が建築された年のこと。クアラルンプールは錫の採掘で始まった町で、その後急速に発展していきます。人口の増加に伴って市場も何度も増築を繰り返しますが、1936年に現在の建物のかたちになりました。1980年代初頭には一時取り壊しの話も出たのですが、文化財の保存を兼ねて改装され、1986年に再オープン。現在のような、土産物や工芸品を扱うセントラル・マーケットに生まれ変わりました。

散策が楽しいマーケット界隈

セントラル・マーケットは、「クアラルンプールに来た観光客は必ず寄る」と言われるほどの定番観光スポットです。市中のお店に比べて値段はやや高めですが、お店の人も観光客慣れしていて、その分、英語(中には日本語)での買い物には便利です。外国人観光客が欲しいものは、地元の人が行くお店には意外とないこともあるので、お土産を探す場所としては悪くないと思います。わたしはクロンサンという銀細工のブローチを探し歩いていて、「セントラル・マーケットならあるんじゃない?」と地元の人に言われた経験があります。少し足を伸ばせばチャイナタウンやインド人街にも行くことができるので、マーケットで品揃えを眺めたり、だいたいの物の値段をつかんだ後、そちらで買い物をする方法もあります。周辺は、クアラルンプールの中でも古い町並みが残るエリア。ぜひマーケット付近の散策も楽しんでください。