子連れ旅は大変、そして楽しい!

子連れで旅行するのは、楽しい半面、とても大変です。それでも楽しいほうが勝るから、お父さんお母さんはがんばるのですよね。親の自己満足に終わらせず、子供にとっても一生の思い出にするために、事前準備はできるだけのことをしておきましょう。今回は、長男が6歳のときにヨルダン・シリアに連れて行った苦労話を紹介します。生まれて初めての海外旅行が真夏の中東、しかも母親の私のみ同行という難易度の高さにも関わらず、息子は体調を大きく崩すことはありませんでした。

幼い子供連れでハードな移動をしてみての教訓あれこれ(前編) 幼い子供連れでハードな移動をしてみての教訓あれこれ(前編)

息子の不安は、実は自分の不安でした

息子が元気だったのは、ひとえに彼が大人並みの食欲と体力を持った子だったからです。むしろ、気にかけるべきだったのはメンタルのほうでした。たとえば、私は「なるべくふだんの生活と変わらない環境を」と思い、子供に言われるがままに山のようにたくさんのおもちゃを荷物に詰め込みました。しかし現地へ行けば、日本製のちゃんとしたプラスチックのおもちゃには見向きもせず、現地の子供が遊んでいた、すぐ壊れてしまうような紙のおもちゃに目を輝かせているのです。子供の不安を静めようとしていたつもりが、本当は自分が不安だったのです。荷物が重いと機動性も落ちるだけですね。ここで得た教訓は『荷物の重さは不安の重さ』。ふだんの生活と変わらない環境なんて無理だと潔くあきらめましょう。

大人には普通のことでも、子供には刺激過多かも!

そして、言い古されていることですが『余裕を持ったスケジュールを』。初日、生まれて初めて飛行機を見て、生まれて初めてそれに乗り、外国人に囲まれ……と、一日のうちであまりにも多くの刺激を受けてしまった息子は、その夜、完全に寝ぼけてパニックになりました。大人にはさほどでもなくても、幼い子供には刺激と緊張のキャパシティーを超えてしまったのです。クアラルンプールからヨルダンの首都アンマンへと乗り継ぐ飛行機が点検整備のために4時間も遅れてしまいました。搭乗口付近のベンチでは搭乗客が疲れきってうとうとと眠っていました。私と息子もベンチに横になっていましたが、いきなり息子がむくっと起き上がると、みるみる泣き顔になって、靴も履かず弾かれたように走り出したのです。(後編に続く)