イポーのホワイトコーヒーって?

最近、マレーシアではあちこちに「White Coffee」の文字を見かけます。直訳すれば「白コーヒー」。ブラックコーヒーに対するものとして、イギリスではミルクや砂糖の入ったものをホワイトコーヒーと呼んでいますが、それとは違います。食い倒れの町としても有名な北部のイポーで、19世紀に中国の海南島より移り住んできた華僑によって焙煎されたコーヒーのことを指します。通常コーヒーの焙煎は、コーヒーのみで行うものですが、当時イポーでは、コーヒーにマーガリンと砂糖、小麦を加えて焙煎していたのです。それをのちにマーガリンだけにしたのです。マーガリン以外は何も加えない。「何も加えない」は、中国語では「白」と表すそうです。そこでホワイト(白)コーヒーと呼ばれるようになったそうです。

マレーシアのインスタントコーヒー(20袋入約100円) マレーシアのインスタントコーヒー(20袋入約100円)

ブラックコーヒーも健在なのだ

1999年イポーの「Old Town Coffee」が、「Old Town White Coffee」の名前でインスタントスティックコーヒー(ミルク、砂糖入り)を発売したところ、爆発的にヒットし、その名を知られるようになりました。2005年からは店舗展開も開始し、今や「マレーシアのスタバ」とまで言われるまでに。以来、スティックコーヒーは観光客の間でも、お土産として人気です。ところが僕がゲストハウスに泊まっている時、その宿では、コーヒーが無料サービスだったのですが、大き目のティーパックの中に、焙煎したコーヒーが入っているインスタントブラックコーヒーがありました。お湯を注ぐだけです。しかも味の濃さは抜群です。ねっとり感があり、ほんのりと甘味が漂い、小麦の香りもするような。昔ながらのローカルコーヒーなのでした。実は僕は、こっちのほうが、大好きなのです。

帰国したら、お土産なのに「あげちゃ、ダメ!」

マラッカの町を歩いている時に、偶然華人が営む、ローカルコーヒーの問屋を発見! やはり例のブラックコーヒーのパック入りが売られていました。しかも20パック入りで3.7リンギット(約100円)の安さです。OLD townのほうは、10袋入りで12リンギット(約336円)。比べると6倍も安いのです。しかも砂糖やミルクはお好みで入れればいいのですし、僕はお土産に買うことにしました。そして自宅に戻って、誰にあげようか妻に相談すると、「あげちゃダメ!」と彼女は言うのです。「だって、おいしいから」。マレー語ではブラックコーヒーは「コピ・オー・コソン」といいます。ホワイトもいいけど、ブラックも、お土産にはいいですよ。というか、僕は個人的には、ブラックのほうが絶対におすすめです! 家では少しずつ飲んでいます。