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マレーシアの世界遺産の町マラッカ。その名物料理のニョニャ料理とは?


掲載日:2017/05/19 テーマ:グルメ 行き先: マレーシア / マラッカ

タグ: おいしい グルメ 世界遺産 珍しい 名物 歴史


マラッカに行ったら食べておきたいニョニャ料理

ニョニャ料理(右がポッピア、下がオタオタ) ニョニャ料理(右がポッピア、下がオタオタ)

マラッカに行くと、一風変わった料理があります。それがニョニャ料理と呼ばれるものです。中華料理に近いのですが、味はとてもスパイシー。中華料理とマレー料理をミックスしたような味なのです。中華は中華、マレーはマレー、そしてインドはインドと、民族も宗教も料理も、互いに交錯することがない。互いに尊重しあって暮らしているようなマレーシアという多民族国家で、ニョニャ料理の融合は、とてもめずらしいことのように思えます。マラッカあたりでよく目にするのが、ニッパヤシの葉っぱでくるんだ魚のすり身「オタオタ」でしょう。日本のかまぼこやさつま揚げに似ていて、チリペーストを塗っているので、やはりピリ辛。ビールが進みます。ソフトクリームの小さなコーンのような形の中に煮込んだ切り干し大根などが入ったのが「パイティー」。「ポッピア」と呼ばれる春巻きも、ニョニャ料理です。

ラクサこそ、ニョニャ料理の代表作かも…

ババ・ニョニャ料理の代表「パイティー」 ババ・ニョニャ料理の代表「パイティー」

マレーシアからインドネシアにかけて、各地で食べられているのが「ラクサ」と呼ばれる麺料理です。中華麺もあれば白い米粉麺もあります。特徴は、スープを魚やエビを使って出汁をとることで、トッピングも魚介類が中心です。初めてラクサを食べたとき、「これはカレーラーメンではないか?」と衝撃を受けました。そう、日本にはない味で、スパイスと辛みをまろやかにするココナッツミルクが合わさり、中華の麺料理とは一線を画しているのです。トッピングは定番のもやしや、キュウリ、トマトが入っているものがあり、赤貝やエビがのせられたりします。地方によって、トッピングも味も異なりますが、マレーシア全土で食べられるほどの人気で、これは、イスラム教徒が禁じる豚肉を使っていないからなのです。豚肉ベースの料理が多い中華料理の中で、めずらしいですね。実はこれも、ニョニャ料理だったのです。

ニョニャはいなくなっても、料理は残った……

ニョニャとは、そもそも「ババ・ニョニャ」からきた言葉です。中華系の父方とマレーの母方を祖とする子孫で、男の子をババ、女の子をニョニャと呼んだそうです。宗教や生活様式は父方から、言語や料理など生活習慣は母方から受け継ぎ、その結果、生まれた料理のことで、ですから豚肉を使わないのです。豚肉を食べないのは宗教のせいだと思われがちですが、食べつけないものは作らないことから、ニョニャ料理が生み出されたように思われます。ですから宗教は中国系(道教や仏教など)でも、マレー系の人でも食べられるニョニャ料理が成立したのでしょう。かつては、両者の結婚に、宗教上の問題はなかったのですが、現在はイスラム教徒に改宗しなければ両者の結婚は許されず、ニョニャは潰えたといわれています。そして彼らの子孫は、箸を使えなくなり、中国語を忘れ、マレー社会に同化しつつあるそうです。そんな中、ニョニャ料理だけが残されたのです。

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2017/05/19)

※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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