砂漠の哲人・天才僧侶が築いたハマリンヒードでリフレッシュ!

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砂漠の哲人・天才僧侶が築いたハマリンヒードでリフレッシュ!

掲載日:2008/09/05 テーマ:観光地・名所 行き先: モンゴル / サインシャンド ライター:山本ちかだるま

タグ: 寺院 絶景



ABガイド:山本ちかだるま

【モンゴルのABガイド】 山本ちかだるま
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モンゴル国在住。東京外国語大学モンゴル語科在学中から取材コーディネートと通訳・翻訳業を始め、2002年にモンゴルで起業。年間平均移動距離1万km、モンゴル国全21県踏破の行動派。この道一筋20年の「モンゴルよろづ屋」がお送りするぴっちぴちのモンゴル、まるかじり紀行です。

砂漠のど真ん中にぽつねんとある仏像。両端の建物で僧侶が読経している。目的別の読経リストが料金表になっているので申し込みは簡単 砂漠のど真ん中にぽつねんとある仏像。両端の建物で僧侶が読経している。目的別の読経リストが料金表になっているので申し込みは簡単

寂寞とした砂漠に突然現れる僧院「ハマリンヒード」

ゴビ砂漠東部の中心・サインシャンドから南に約40kmにあるハマリンヒード僧院は夏の週末には400-500人ものモンゴル人来訪者があるという大人気名所。19世紀初頭の天才僧侶ダンザンラブジャーがゴビ砂漠に仏教普及のために創った僧院です。共産主義による仏教弾圧で壊滅状態に陥りましたが、’90年代後半から復旧作業が進められ、現在では実際に活動しているゴビ地方有数の寺院です。毎日運行している国内列車でサインシャンドにたどり着けば、地元の運転手が案内してくれるのでアクセスも簡単です。

 

「おっぱい岩」は本堂から車で5分ほどの小高い丘にあります。おっぱい岩から眺める360度全開の壮大なパノラマと真っ青な大空が悩みを吹っ飛ばしてくれるでしょう 「おっぱい岩」は本堂から車で5分ほどの小高い丘にあります。おっぱい岩から眺める360度全開の壮大なパノラマと真っ青な大空が悩みを吹っ飛ばしてくれるでしょう

訪れた人が安らぎと朗らかな気持ちになれる元気な僧院

僧院の創設者ダンザンラブジャーは仏教伝道者であると同時に、詩や工芸美術の作品も多く残しました。また、願掛けの山に登ることを禁じられた女性のために「おっぱい岩」を設けたように女性に対してもリベラルな人でした。僧院敷地内は、本堂、経典の書庫、仏教説話の仮面舞踏を演じる劇場などもあり、19世紀当時は何千人もの僧侶が修行し、庶民に仏教の教えを説く賑やかな僧院だったそうです。現在でも、僧院はお寺兼博物館。創立者の教えを踏襲しているおかげか、モンゴルの他の寺よりも親切で社交的なお坊様が多い印象です。

 

「おっぱい岩」にお供えする牛乳、粟、青い絹布「ハダグ」は僧院近くの売店で調達できます。時計回りにまわりながら、牛乳や粟を天に向かって振りまきます。たれた雫が乾燥練乳のように岩に張り付いています 「おっぱい岩」にお供えする牛乳、粟、青い絹布「ハダグ」は僧院近くの売店で調達できます。時計回りにまわりながら、牛乳や粟を天に向かって振りまきます。たれた雫が乾燥練乳のように岩に張り付いています

女性の願いをかなえてくれる「おっぱい岩」、ミルクの匂いに癒される

女人禁制の「願掛け黒山」の代わりに、1832年にダンザンラブジャーが僧院近くの小高い丘に築いた女性の願いをかなえる「おっぱい岩」。たくさんの女性が牛乳や粟をささげて、熱心に願い事をささやいていました。現在あるものは僧院再興の際に作られた、リアルな女性の乳房をかたどった祈祷場所。砂漠の乾いた空気が、願いを込めてささげた白乳の雫をわずか数分で乾かし、「おっぱい岩」にはりつけます。岩に額をつけて願い事をささやくとき、甘く優しい母の懐に身をゆだねて眠った幼き頃の安らぎを覚えました。

 

修行僧は入口を密閉された狭苦しい洞窟での108日の修行で得た霊力によって洞窟の頭上にある小さな穴から脱出して、密閉をといたとのこと。お香を焚き、マニ車をまわしてお参りした後、立ち上がる際は頭上注意! 修行僧は入口を密閉された狭苦しい洞窟での108日の修行で得た霊力によって洞窟の頭上にある小さな穴から脱出して、密閉をといたとのこと。お香を焚き、マニ車をまわしてお参りした後、立ち上がる際は頭上注意!

壮絶な断食修行場「108の洞窟」で体験修行?

グロテスクな溶岩の岩壁に、人が屈んでやっと入れる洞穴がたくさんあります。この洞穴で修行僧は108日間の瞑想修行をしたそうです。溶岩の中で地球が放出するエネルギーを受けながら厳しい修行の末に悟りを開いたとか。私達もお香を焚きながらいくつもの洞窟をまわり、最後に「母の子宮口」と呼ばれる穴をくぐりぬけ、「再生」。案内僧の指示に従って一緒に僧院ツアーをしたモンゴル人と手をつなぎながら崖をおりて「人類皆兄弟」を体感し、修行で疲労困憊した身体を癒す「癒し岩」に身体をゆだねて、無事、僧院めぐりを終えました。

 

普段は、読経申し込みの受付をしているハマリンヒード僧院の名物僧侶・バータルさん。わかりやすく、なめらかな解説が大人気で案内役に引っ張りだこ 普段は、読経申し込みの受付をしているハマリンヒード僧院の名物僧侶・バータルさん。わかりやすく、なめらかな解説が大人気で案内役に引っ張りだこ

【関連情報】

■ハマリンヒード僧院
場所:ドルノゴビアイマグ サインシャンド
アクセス:ウランバートルから国内列車でサインシャンド駅下車(約10時間)・駅付近に乗り合いバスやタクシーなどで38kmさらに移動(車で約1時間弱)
ウランバートルから車をチャーターして行くとチョイル経由で草原からゴビ砂漠へと変わっていく風景を堪能できます。(約600km弱・車で約10時間)
入場料:特になし。
年中無休
僧院で読経申し込み受付をしている僧侶・バータルさんに案内を頼むととても楽しいガイドをしてくれます。

 
 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/09/05)
※渡航前に必ず現地の安全情報をご確認下さい。http://www.anzen.mofa.go.jp/
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
 提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
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