- かばおやじーにょ
- モンゴル・ウランバートル在住。モンゴルの自然、文化、生活、サブカルチャー、そして旅について、ブログにて情報発信中。口癖は「サエーン・バイ・ノウ」。
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モンゴル童話のオリジナルバレエ「ゲセル・ノモンハン」の一幕
待ちに待った頬ずりしたくなるような芸術の冬がやってきました。何故、出不精になっちゃいそうな厳寒期開幕なのか?劇場には毛皮が似合うからなのか?その理由は定かではありませんが、UB市内ほぼ中央に位置するオペラ劇場では、11月に幕が開き、6月までの約8ヶ月、オーケストラ生演奏を従えたバレエやオペラが週末毎に上演されます。今期は延べ64回公演を予定、早速その一つであるモンゴル童話のオリジナル・バレエ「ゲセル・ノモンハン」を、ランチ代金の如き僅か3500tg(約350円)で堪能してきました。
ゲセル・ノモンハンの第二幕で挨拶をするプリマ・バレリーナ
モンゴル・バレエはロシア・バレエと密接関係にあります。またロシア・バレエはカザク民族(母国カザフスタンの他にマイノリティーとしてモンゴルにも居住)ダンスの影響を受けているといわれています。モンゴル国立バレエ団が誕生したのは共産主義全盛期のことですが、それ以降バレエダンサーを目指すモンゴル人は10歳になるとウズベキスタンのタシケントやロシア国立ペルミバレエ学校に留学して技を磨く事が常となっており、それ故にオーディエンスは本格的バレエの芸術性を存分に楽しむ事ができます。
開幕前の生オーケストラと のぞき見する観客
モンゴル国立バレエ団には、アジアパシフィック国際バレエコンクール・ジュニアの部第一位、ペルミ国際バレエコンクール銀メダルとなったアルタンホヤグ氏を始めとする32人のダンサーが在籍しており、日本のバレエとも縁は深く、本年度5月には30年間交流を続ける小牧バレエ団との共演で「白鳥の湖」「牧神の午後」「イゴール公」が公開されました。同国立バレエ団には決して長い歴史はありませんが、高いモンゴル人運動能力とロシア流英才教育、そして国際交流による切磋琢磨など、益々見応えのあるものとして育まれています。
バルコニー席のセンターから見たバレエ 座席はゆとりが感じられます
今シーズンはモンゴル・オリジナル・バレエ鑑賞で幕を開けましたが、この先劇場から目が離せません! クラシック・バレエの名作「白鳥の湖」は果たして呪いが解かれて現代的なハッピーエンドになるのでしょうか? 12月下旬はチャイコフスキーの「くるみ割り人形」を予定。1月中旬にはロマンチック・バレエの愉快な名作「コッペリア」、2月下旬は、おお!悲しみの「ジゼル」。どうやら落ち着きが保てそうにありません。さて、モンゴルオペラ劇場に於ける不思議でお得な情報を最後に一つ「なんと!バルコニー席が一番安い!」
日本円で約350円だったバルコニー席、世界一安いかも…
国立オペラ劇場はUB市内スフバートル広場のすぐ東側に位置するオレンジ色の建物で、建物の階段を上がった正面入口の左隣にある扉から中に入ると左奥に券売所があり、開演一時間前位から入場券を購入する事ができます。数日前の事前購入も可能です。代金は鑑賞する席によって異なり、通常は3500tg〜8000tg(日本円で約350円〜800円)、特別公演などは料金体系が変わってくる事もあります。尚、券売所の横に座席表が貼り付けてますので参考にして下さい。
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/12/13)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
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