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海外現地発ガイド通信

大草原の荘厳なる至宝「アマルバヤスガラント寺院」


掲載日:2008/10/07 テーマ:歴史 行き先: モンゴル / ウランバートル

タグ: すごい! 建築 寺院 美しい


草原の大僧院 たどりつくのも修行のうち?

赤銅色の瓦屋根が美しい草原の至宝「アマルバヤスガラント寺院」。柵の向こうは駐車禁止。正面に仮面舞踏「ツァム」の舞台です。観光客用ではないので、特に入場ゲートはありません 赤銅色の瓦屋根が美しい草原の至宝「アマルバヤスガラント寺院」。柵の向こうは駐車禁止。正面に仮面舞踏「ツァム」の舞台です。観光客用ではないので、特に入場ゲートはありません

モンゴル第2、第3の都市、鉄の街「ダルハン」と銅の街「エルデネット」の中間あたり、セレンゲアイマグ・バローンブレンソムの自然景観が美しいブレンハン山の麓に抱かれるように「アマルバヤスガラント寺院」が静かに建っています
舗装道路に掲げられた大きな看板とは裏腹に、未舗装道路に入ってからは、目印らしい目印もなく、ただひたすら40km余りの轍を移動する行程は、まるで単なる観光名所になることを拒否するかのよう。橋のない川を何本も渡り、山の間を縫いながら峠を越えると、赤銅色の瓦屋根がポツンと見えてきます。

清の雍正帝の勅で築かれたモンゴル仏教寺院

アマルバヤスガラン寺院の看板。清朝時代に建てられたため、左から満州語、モンゴル語、漢語の3種類の文字で寺の名前が書かれています アマルバヤスガラン寺院の看板。清朝時代に建てられたため、左から満州語、モンゴル語、漢語の3種類の文字で寺の名前が書かれています

アマルバヤスガラント寺院は、清朝の支配下にあった18世紀に、モンゴル最初の活仏ボグドゲゲーン・ザナバザルのために雍正帝の勅でザナバザル2世によって1737年に建立されました。純銀3730kgを清国の国庫から供出し、約10年かけて建てられた寺院は、6つの部分に分かれています。堅固な塀が何重にも連なる中で、僧院、書庫、大本堂がまるで迷路のように建っているのです。釘一本使わずに高度な建築技術のかぎりを尽くしたモンゴル最大級の木造建造物でした。(現在は1990年代からの復元で一部、釘材も使われています)

復活した仏教秘儀・仮面舞踏「ツァム」を支える寺

ツァム舞踏の仮面を修理する僧侶。奥の読経部屋は飾り気のない板張りで薄暗い中に活仏像が静かに、しかし奇妙な迫力を持って座っていました ツァム舞踏の仮面を修理する僧侶。奥の読経部屋は飾り気のない板張りで薄暗い中に活仏像が静かに、しかし奇妙な迫力を持って座っていました

私が訪れた日はちょうど日曜日。普段は僧侶が熱心に読経をしているという本堂はシーンと静まり返っていました。人気のないラビリンスのような寺院の屋根瓦の細工や伽藍の見事さに感動しながら、探検していくと、一番奥の大きな建物にたどり着きました。中では、黙々と若い僧侶が仮面舞踏「ツァム」で使うお面の修理をしていました。社会主義時代の仏教弾圧で禁じられた仏教説話を仮面舞踏にした伝統的な儀式「ツァム」ですが、この寺では2002年から再開されています。ツァム舞踏の儀式は「秋の中の月」の吉日に年1回、行われます。

アジアに誇れる生きた歴史的建造物

門をくぐって最初にある正殿。2重2階建てで、天井には皇帝のシンボル5本爪の龍が描かれています 門をくぐって最初にある正殿。2重2階建てで、天井には皇帝のシンボル5本爪の龍が描かれています

アマルバヤスガラント寺院は現存する清朝初期の建造物としても文化財的意義が高いお寺です。南北205m、東西175mの城壁に囲まれ、活仏を祀った二重二階建ての正殿を中心に約30の建築群で成り立っています。過去の歴史的な重みと現在の活気が混在した不思議なこのお寺の荘厳な空気は、全ての自分の悪いものを断ち切ってくれるようです。正殿の東側には、いくつもの小さなお堂がありますが、かなり荒れ果てていたり、僧侶の生活空間になっているので立ち入り禁止とのこと。

【関連情報】

屋根瓦の飾り。先頭に鳳凰に乗ったお釈迦様がいるタイプはモンゴルでも珍しい 屋根瓦の飾り。先頭に鳳凰に乗ったお釈迦様がいるタイプはモンゴルでも珍しい

■アマルバヤスガラント寺院(АМАРБАЯСГАЛАНТ ХИЙД)
アクセス:ウランバートル市から北北西約350km余り(車で約6時間)。ダルハン市新市街地 ウルトゥーチンホテル西)でもタクシー調達可。エルデネット市とダルハン市の中間にアマルバヤスガラント寺院の看板で舗装道路から外れてから約45km。
観光客相手の寺院ではなく、実際に使われている僧院で拝観料は特になし。
アマルバヤスガラン寺院のホームページ
URL;http://www.amarbayasgalant.org/index.htm

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/10/07)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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